ゴルフ理論(技術編)
写真は、2本持っているパターのうちの1本で、ヘッド材質は鉄、製法は真っ赤になった鉄を、ハンマーで何度もたたいて形を整え、機械で削って仕上げます。
この数年、フェース面に樹脂などを入れたパターが流行していますが、打感が軽いような感じで、どうしても好きになれず、「重み」のある打感は、鉄で出来ている物がいいように感じられます。
また、写真のようなL型のパターで、ヒールアンドトゥウェートのパターは、世界中見渡してもほとんど市販されておらず、どうしても欲しかったので、手作りで作った次第です。
私にとって、打感は最高です。
パッティングの打ち方で大事なこと
パッティングの打ち方で重要だとしていることは、肘から下を極力使わないことと考えています。
何故かといえば、人間の身体は筋肉の収縮で動きますが、筋肉を動かす大脳からの指令のうち、約4分の3は肘から指先に集まっているそうです。
緊張もそれに比例してあらわれるそうで、バーディーパットなど狙う時、思わずパターグリップを強く握ってしますのは、そのあらわれでしょう。
スポーツの技術で大事なことは、緊張下で如何に思い通りに動けるか、これだと思います。
パッティングの練習グリーンで、何気なく打つパットは、ヘッドもスムースに動きますが、大事なパッティングを前にして、出来る限りリラックスした時と同じようなストロークが出来るか、その技術を身につけることが、パッティングの上達の秘訣でしょう。
タイガーが勝負どころでパットを決める本当の理由
タイガー・ウッズは、勝負どころで短いパットをよく決めますが、彼の集中力の高さが、大事なショートパットを決める要因だという解説をよく聞きます。
それは正しいと思いますが、果たしてそれだけでしょうか。
彼のパッティングスタイルは、肩か背中を回転させ、その動きで両腕とパターヘッドを動かしているようにみえます。
すなわち、両腕を能動的に使ってパッティングしているのではなく、肩か背中の回転によって、両腕が受動的に動かされてパッティングしているように見えます。
いくらタイガーといえども、トーナメントの終盤で、大事なパットを打つ時は、絶対にどきどきしているはずです。
彼が大事なショートパットをビシビシ決めるのは、高い集中力に加えて、肘から指先の部分を使っていないパッティングフォームに鍵があると私は思っています。
私も、ゴルフ畑に登場している佐藤丹美も、両足を使ってパッティングしています。
ショートアプローチをするときに膝を使いますが、それと同じような感じでパッティングすると、ストロークの初めがスムースになり、また、両腕を使わなくてもパターヘッドが簡単に動いてくれます。
よかったら一度試してみたらどうですか。