パッティング技術

ゴルフ理論(技術編)

前回は、クラブフェースの芯でボールを打つ重要性を述べましたが、どのようなうち方(ストローク)がよいのか考えて見ましょう。

クラブヘッドの動きで見ると、考え方は大まかに2通りあります。

1つは、クラブヘッドは目標に対してストレートの動くとする考え方と、もう1つは、クラブヘッドが円を描く、すなわちインサイドインの軌道を描く、という考え方です。

クラブヘッドをストレートにうごかす、これは、レールの上を物体が動くように、物体そのものがストレートに動く(移動する)のが1番単純な動きです。

パッティングするプレーヤー自身の重心を、バックスウィングでは後方に身体を動かし(身体を揺らす)、フォワードスウィングでは目標の方に動かす、これだとクラブヘッドは比較的ストレートに動かしやすいと思いますが、ボールを正確に打ちづらいという欠点があります。

ストレートのにクラブヘッドを動かすもう1つの方法として考えられるものは、写真の佐藤君のスタイルです。

背中が地面に対して平行になるように、腰を直角に曲げ、両肩をボールの真上にセットします。

そして、使用するパターはライ角が90度、つまりパターのシャフトが地面に対して垂直になったものです。

このアドレスから、首を中心に両肩を背骨に対して直角に動かせば、パターのヘッドは、ボールの真上に中心がある振り子のような動きをして、パターヘッドは目標に対してストレートな動きをします。

しかし、この姿勢で練習するのは大変でしょうし、腰の悪い人にとってはとてもつらいでしょう。

再現性の高い動きとは

ゴルフスウィングにとって大事なことは、「再現性の高い動き」と考えています。

クラブフェースの同じ位置に、そしてボールに対して同じ角度でインパクトできることが「再現性の高い動き」です。

背骨の角度が、写真のように地面に並行ではなく、地面に対して50度から60度ぐらいの傾斜になっている通常のアドレスで、身体の重心位置を変えないで、ヘッドを目標に対してストレートに動かすには、バックスウィングでは、やや腕を伸ばし気味にして、そしてインパクトでは元の長さに戻し、また、フォロースルーでは両腕を伸ばすようにしないと、ストレートにヘッドが動かないはずです。

腕の長さを変えてストロークする方が、腕の長さを変えないでインサイドインでストロークする方法より、「再現性が低い動き」と私は考えています。

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