プレーの妨げになるもの

 ゴルフは、言うまでもなくアウトドアでプレーします。という事は、気象条件でプレーが難しくなることはよくあることです。天気が良くて、また風もない状態なら、ショットをする際に気を付けなければならないことは、自分がしっかりとしたショットをすることだけに集中すれば十分です。でも、いつも快晴、無風でゴルフができるものではありません。風があれば、ボールの左右の曲がりを考えたり、飛距離にも大きな影響を与えます。雨であれば、飛距離に影響がでることがあるし、また手袋やグリップが濡れることにも注意を払わなければなりません。

 ただし、雲のない快晴の日に、良いゴルフをしようとするなら、太陽の光は時にはプレーの妨げになることがあります。太陽光の反射は、ボールを打つ時の集中を乱したり、またはイメージを出しずらくなります。

 グリーンを狙うアイアンショットを、出来るだけピンに寄せたい、またはグリーンのカラーから、20メートルのアプローチを1クラブ以内に寄せたい、このように非常に精度の高いショットを打とうとする場合、高い集中としっかりとイメージを出さなければなりません。逆に、そこそこに打てればいいという場合は、もちろんある程度の集中は必要ですが、精度の高いショットを打つ時ほどの集中力は必要ないでしょう。

 雨が降っているとレインウエアを着るように,快晴で太陽が眩しい時は、それに対処できる手段があれば、それを利用した方がより快適に、またより良いプレーができる可能性が高くなります。写真の黒いシャフトは、トゥルーテンパー社製で、おそらくツアープロからの要望で作られたと思います。1ストロークが非常に大きな意味を持つプロツアーでは、様々な条件の下で、少しでも良いプレーをするために、色んな要望が出るはずです。その要望に応えたのが、漆黒(Onyx,オニキス)の表面のスチールシャフトです。

 私も以前、コースでオニキスのシャフトを試したことがあります。非常に天気の良い日であったので、最初のハーフはオニキスが装着されたSWでプレーして、後半のハーフは普通のスチールシャフトのSWでプレーしました。前半のハーフでのプレーは、途中でシャフトの事を忘れていて、いつも通りの感じでプレーしていたのですが、後半のハーフでオニキスでない普通のスチールシャフトのSWに替えたら、かなり太陽光の反射が気になりました。プレー後思ったことは、「光の反射が気にならない」という事は、積極的にプラスの効果があるというより、知らないうちに良いプレーの手助けになる、という感じで、静かな満足感のようなものがありました。

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