温故知新12

名選手に見られるある共通点

久しぶりの「温故知新」です。

「年をとっても通用するスウィングが、最もよいスウィングである」 ・・・昔聞いた言葉

写真のトム・ワトソン選手が、昨年全英オープンで2位に入ったことは、まだ皆さんの記憶から消えていることはないでしょう。

ある本の表紙に、トム・ワトソン選手の写真が載っていたので、この写真を使わせてもらったのですが、この本の発行年月日を見ると1985年で、今から25年前の本です。

去年、全英オープンで活躍した時のスウィングと、あまり変わらないように感じます。

このことは、ジャック・ニクラウス選手にも言えそうです。

ニクラウス選手が、初めてメジャータイトル(全米オープン)を取ったのが22歳の時で、最後のメジャーであるマスターズに優勝したのが46歳でした。

彼ら2人に言えることは、20歳代前半の時のスウィングと50歳前後のスウィングの違いは、インパクトのスピードが少し遅くなったことと、振り幅が若干小さくなったぐらいでしょう。

基本的な動きは、殆ど同じに見えます。

スポーツの動作の「投げる」や「ボールを打つ」などで重要なことは、「楽をして行う」事であると私は考えます。

「楽に打って遠くに飛ぶ」が一番力を効率的に使っていると言えます。

例えばボールを投げる場合、両足を踏ん張って投げると結構力を使わなくてはならないけど、前足を上げてその振り下ろす足の勢いを使って投げれば、それほど多くの力を使わなくても、遠くまでボールを投げることが出来るでしょう。

「楽をするため」に、ボールを投げる時には前足を上げて、その足が下りながら前に踏み出す力をボールに伝えることで、結構な距離を投げることが出来るのです。

「楽をして打てる」フォームを身につければ、それにもう少し力とスピードを加えてやれば、より遠くに打つことが出来ます。

いいフォームとは、「楽をして打つ」ことが出来るフォームであると言えます。

今、テークバックでヒールアップをしないスウィングを勧める人が多いのですが、「楽をして打つ」ならヒールアップをしたほうがよいでしょう。

ニクラウスもワトソンも、テークバックで大きくヒールアップします。

彼らは、若いときは世界ナンバーワンの選手であって、シニアになっても同じようなスウィングを続けて、よい結果を出し続けました。

時々、ヒールアップをするスウィングは、クラシカル(古典的)なスウィングであると言うティーチングプロがいますが、ヒールアップしないスウィングは、若いときにしか通用しない「限定的なスウィング」であると私は考えます。

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