店長の視点(AMATEUEISM)
イップスとは、パッティングとくにショートパットで、思い通りに身体やクラブヘッドが動かなくなり、パットがぜんぜん入らなくなる現象のことを言います。
Iプロは、レギュラーツアーで数回の優勝経験があるプロで、一度は青木功プロと競り合って勝ったことのある一流選手でした。
しかし、イップスになり、トーナメントから姿を消すことになりましたが、その時の話を紹介します。
1m前後のパッティングが入らなくなり、当然パッティングすることが怖くなります。
そして、トーナメントでショートパットを打つためにアドレスに入ると、「またはずすぞ」という声が聞こえてくる、Iプロは声のするほうをにらむのですが、どうもそれらしい人はいない。
また、ショートパットのアドレスに入ると、「またはずすぞ」という声が聞こえる、同伴するプロに聞いても、そんな声は聞こえないという。
しかし、本人にははっきりと声が聞こえたそうです。
私のイップス体験
地元のオープントーナメントにIプロが出場していた時、私もその試合に出ていましたが、その時私はIプロがイップスらしいということは聞いていましたので、数ホール彼のプレーを見ましたが、1mぐらいのパッティングは、カップにかすりもしないではずれていました。
そして、やけにあっさりボールを打つのが、変に印象的でした。
おそらく、じっと構えていたら、体が動かなくなったのかもしれません。
私も、1年半か2年ぐらい、イップスに苦しみました。
岐阜オープンという試合が、毎年各務原カントリークラブで行われますが、その試合に出ていた私は、18番のロングホールで、第2打をグリーン手前のエッジまで運んで、第3打のアプローチは20mか25mぐらいありましたが、ランニングアプロ-チでピンの右上1m弱につけました。
18番グリーンの周りには、大勢のギャラリーが見ており、また私の知り合いも何人かはいましたので、「ナイスアプローチ」と声をかけてくれたり、拍手をしてくれた人もいましたが、私はそれに応えることは出来ませんでした。
なぜなら、私としてはピンに10cmぐらいに寄せたかったのです。そのころは、慎重に打っても30cmのパットをはずすことがありましたから。
20m以上もあるアプローチショットを10cmに寄せるなんて、めったに出来るものではありません。
私のバーディパットは、下りの軽いフックラインでしたが、頭の中は真っ白だったと思います。
不安のままストロークしたボールは、カップを過ぎ、返しのパットもはずしてボギーとなり、大勢の人が見ている前での自分のプレーに対して、情けない、恥ずかしい、惨めである、そういった感情が入り混じってグリーンを離れました。
次回は、私が行ったイップスの克服法を紹介します。