ゴルフ理論(身体編)
何故力むのでしょうか?
簡単に答えることの出来る問題ではないでしょうが、ミスショットの原因の第1位は、間違いなく「力み」でしょう。
よく思うのですが、「リラックスしてミスショットを打つのは難しい、逆に、力んでナイスショットを打つのも難しい」と。
今回は、何故「力む」のか、その要因を考えてみたいと思います。
ロングヒッターのショットを表現するのに、「力強い」「パワフルである」などがありますが、確かに、目の前でそのショットを見れば、インパクトの音の凄さ、飛んでいくボールのスピードなど、とてもアマチュアとは比べものになりません。
まさに、「力強さ」を感じます。
ところが、この「力強さ」の「力」が、随分悪いイメージを、多くのゴルフアーに与えているようです。
プロ、アマを問わず、スポーツ選手の多くは、写真のようなバーベルなどを使って、筋肉の肥大を狙い、パワーアップをはかります。
そして、発達した筋肉から「力強さ」を感じます。
スポーツにおける「力の発揮」とは、腕相撲の勝負で、互いの力が均衡して、両者の腕が止まった状態で「力」を発揮し続けるものと、球技などでよく見られる、瞬発的、つまりスピードを求められる「力の発揮」があります。
ゴルフクラブやバットを速く振る、ボールを速く投げるなど、体や道具などを速く動かすのですが、腕や足など、それ自体に重さがあり、また、道具自体にも重さがあります。
重いものは、速く動かすのが難しいですが、軽いものはすばやく動かせます。
スポーツ選手は、筋力アップを図って、バットやゴルフクラブがより軽く感じるようになるために、そしてその結果、体や道具がよりすばやく動けるよう、パワーアップをしています。
しかし、筋肉が素早く動くためには、筋肉は柔らかい状態でなければなりません。
つまり、力を抜いた状態です。
「力強い」ショットを打つためには、「力」を抜いた柔らかい筋肉でショットそしなければならないという、大きな「矛盾」があります。