店長の視点(AMATEURISM)
どのような時に「ナイストライ」と言うのか?
私の個人的な感想ですが、自分がパッティングしたときに「ナイストライ」と言われるのは好きではありません。
人はどのような時に「ナイストライ」というのかと言えば、パットをして、打ったボールがカップを少し超えたときです。
ショートした時は、誰も「ナイストライ」と言わないようです。
勿論、私は人のパッティングに対して「ナイストライ」と言わないで、「ナイスパット」とか「ナイスタッチ」と言います。
別に目くじらを立てる様なことではありません。
私にとって少し気分が悪いだけで、他の人はそう言われて、全く気分を害することはない人は大勢いるはずです。
何故私が余りよい気分がしないかと言えば、長いパットでも、打つ限りは入って欲しいと思ってストロークするはずです。
出来るならばカップインさせようとして「トライ」しているわけですから、ボールがカップに沈まなければ、ある面では失敗かもしれません。
「失敗」に対して「ナイス」と言われたら、やはりよい気分はしないのでしょう。
辛口の解説者は姿を消してゆく!?
何故今回「ナイストライ」をテーマにしたかと言えば、最近のプロトーナメントで解説者が「ナイストライでしたね」、と言うのを時々耳にするようになったからです。
トーナメントプロの中には、私と同じように気分をよくしない選手は、結構いると思います。
選手は、より良い成績を残すために必死で練習しているので、一生懸命に狙ったパットが外れたとき、気安く「ナイス」とは言われたくないのではないでしょうか。
トッププロがパットを外したとき、普通のアマチュアに「ナイストライ」と言われたとしたら、アマチュアとは比較にならないぐらい、真剣に、必死で練習して身につけた技術を、簡単に評価して欲しくない、そういう誇りがあると思います。
今までに、プロのプレーに対して辛口のコメントをする解説者がいました。
「ミスをして、へらへら笑うんじゃない」なんて言う解説者は、私は好きです。
その解説者が現役の時は、厳しい態度で試合に臨んできたはずです。
それがプロとしてのプライドだからです。
でも、そういう解説をしていると、一般には受けないようで、だんだん解説の仕事が来なくなるみたいです。
プロに少し媚びたような解説が一般受けするようですが、プロの真剣勝負に、少し水を差しているように私は感じます。