全英オープン

今年の全英オープンが終わりましたが、メジャーに勝てないと予想したタイガーがまた勝ち、また予想が外れました。

今回、全英オープンのテレビ中継は、殆ど見ませんでした。

何故か、見たいという気にならなかったのですが、おそらく、今回の会場となったセントアンドリュースGCが、試合のために、大幅に距離を伸ばしたという記事を事前に読んで、少しがっかりした気分になったのが、その理由なのでしょう。

マスターズを行うオーガスタナショナルGCも、来年のトーナメントのために、また、コースを長くしているそうですが、こうなってくると、昔からある古いコースの価値がなくなるような気がして、とても残念です。

日本のように、土地の面積の狭いところでは、コースを長くすることは多くの困難があるでしょうし、「距離の短いコースは、チャンピオンコースとはいえない」という考えが、当たり前になりそうです。

R&A(ロイヤル アンド エインシェント、ゴルフの総本山と言われ、一番古く、権威のあるゴルフ協会のようなもの)は、プロもアマも同じ規制の下でプレーしなければならない、という姿勢をガンとして変えません。

ちょっとお役所的過ぎると思いますが。

緊張下でも強い技術

今回のタイガーについて話す前に、タイガーが昨年から指導を受けている、ハンク・ヘイニーというティーチングプロに、少し触れてみます。

10年ほど前の話ですが、ある日本のベテラン女子プロが、ハンク・ヘイニーの指導を受けるために、彼のもとを訪れた時、「4、5年をメドに、あなたに合ったスウィングプレーンを探しましょう」と言われたそうです。

長期的ビジョンにたって、自分に合ったスウィングをしっかり作り上げようとするその姿勢に、ハンク・ヘイニーという名前が、私の記憶の中にしっかりと残りました。

今回、タイガーのスウィングは、マスターズのときに比べたら、力みがあまり感じられず、テレビの解説でも、マスターズの時は、インパクトで頭が下がっていたが、現在は頭が下がっていない、と言っていたそうですが、上半身に力が入ると、頭の上下動など起こってきます。

ハンマー投げでも、早く投げようとして、上半身に力が入ると、回転の途中に身体の上下動が現れ、大きくバランスを崩すことがあります。

新聞によると、今回のウッズはパットが随分良かったようです。

彼の打ち方は、両腕をロックして、肩や背中の回転でストロークしているので、緊張下でも十分に動ける技術です。

やはり、小技でも抜きん出たものを持っているのでしょう。

*写真は、アメリカで1920年代に製造されたボールです。ディンプルが丸ではなく、「#」マークのような四角いディンプルになっています。

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