製品の信頼性

店長の視点(AMATEURISM)

近頃のニュースの中で、食品会社の製品の問題がよく取り上げられています。

牛肉を使用していると表示して、実際はコストの安いほかの肉を使用したり、消費期限を過ぎた牛乳を、乳製品やケーキに使用したり、何故、そんなことが出来るのか、本当に信じられません。

少し硬い話になりますが、昔、渋沢栄一という人が 「経営とは責任である」とおっしゃられました。

社員に対する「責任」、自分のところの製品やサービスに対する「責任」、顧客に対する「責任」、自分の属し ている地域や社会に対する「責任」、これらの責任を果たすことが「経営」であるということです。

非常に重く、また、素晴らしい言葉だと思います。

消費期限の切れた原材料を使ったり、偽装することは、製品やサービスに対する「責任」および顧客に対する「責任」を果たしてないわけで、経営者としては、完全に失格だと思います。

わがゴルフ業界はどうでしょうか?

これから、私のところに相談された人の、ゴルフクラブについて話しますが、すべて有名な国産メーカーの製品です。

(1)ドライバーです。

昨年変われたもので、ソー ルには「8.5」と書いてあります。

その人は、体が大きく、なかなかのパワーヒッターでしたので、8.5度のドライバーを選んだのですが、ボールが上がり 過ぎると言う事で私のところに来られました。

毎日仕事でクラブを見ていますので、そのクラブを見た瞬間、8.5度ではないことが分かりましたが、測定して みたら、10度かもう少しロフトがありました。

(2)4,5年前に買ったアイアンセット10本で す。

その人の話では、3番と4番、そして、5番と6番の距離の差が少なく、8番と9番の距離の差は凄くあるとの事でした。

そのクラブのロフトを全部測定し たら、3番と4番のロフト差は約1.5度、5番と6番の差は2度、8番と9番の差は6度ありました。

相談に来られた人の話と、ロフトはぴったり一致してい ました。

(3)昨年買われたウッドセットで、1,4,7,9 番です。

ドライバーの弾道が高すぎるというので、ロフトを測定したら、12.5度近くありましたが、ドライバーのソールには「10」となっていました。

あ と、7番ウッドと9番ウッドの距離が変わらないというので、両方のロフトを測定したら、両方とも23度でした。

ソールには、7番ウッドには「21」、9番 ウッドには「23」となっていました。

以上3件は、今年の事例です。

食品の偽装事件と、 あまり差はないように思えます。

製造コストをより低く抑えるために、海外の会社で、安くヘッドを作れるところを探して、そこに発注しているのかどうか知り ませんが、海外の会社で作っても、プラスマイナス約0.5度(10度の表示なら、9.5度から10.5度)の精度で出来ます。

製品の精度より、コストを優先しているのかも知りません。

相談に来られたお客様は、「メーカーのクラブだから、信用して買ったのに」といわれます。

おかしいと感じたら、1度測定してもらうとよいでしょう。

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ホームページの全面改修は、サーバーの変更など色々あり、8月の下旬ごろになりそうです。

ご迷惑をおかけしております。

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