ミスショットの原因を考えない。

ゴルフ理論(技術編)

「ミスショットをしても、その原因を考えない」とは、どういうことなのでしょうか。

ミスショットが出ると、誰でもその原因を考えます。

そんなこと、当たり前ではないかと、怒られそうです。

肩が回ってないのだろうか、テークバックする位置が違うのだろうか、などなど、色々考えます。

しかし、それが不調を長引かせたり、さらに悪くなったりするのです。

写真は、回転する椅子の上に私が座って、バックスウィングの方向に、肩を回しているところを写したものです。

左足の膝が、左方向に向いていますが、肩をまわそうとすると、両膝は左方向に動こうとします。

これは簡単に実験できるので、皆さんも一度試してみてください。

バックスウィングで肩を意識的に回すと、下半身は ダウンスウィングの方向に動いてしまうので、十分なバックスウィングが取れなくなる恐れがあります。

男子のツアープロのなかで、バックスウィングでしっか りと回すプロがいます。

彼は、優勝経験も多数あり、非常に節制して試合に臨んでいて、好感が持てますが、ここ数年は優勝していません。

「四方山話」の103に、ニックファルドの写真を 載せましたが、あの写真のように、トップスウィングでは、腰が左に戻ってしまい、ダウンからフォロースルーにかけて、体がスムースに回転できないために、 引っ掛けや、プッシュアウトのショットが出やすくなります。

女子プロの不動選手のように、バックスウィングで右ひざや、腰が少し右に動くような動きが、安 定した体の回転がしやすくなるのです。

ゴルフの打ち方では、バックスウィングでしっかり 肩を回すのが、常識のように思われていますが、不安定な「動き」になりやすいにもかかわらず、多くのゴルファーが一生懸命取り組んでいます。

プロも含めて 多くの人が、クラブでボールを打つという「作業」の、「動きの仕組み」を正しく理解していないのです。

私自身を振りかっても、高校生の後半から、大学に かけて、調子が悪くなると色々考えました。

そして、長い間にわたって、安定したゴルフは出来ませんでした。

なぜなら、「動きの仕組み」、「効率よく動くた めの知識」は完全に欠如していたのに、一生懸命考えていたのです。

たどり着く結論は、間違ったものにしかなりません。

ゴミをほうきで掃くときは、ゴミにしか意識はない はずです。

ほうきの動きを意識する人は、まずいないでしょう。

もし、ミスショットが出たなら、ボールに集中していたか、リラックスしていたか、この2つを 考えるだけにして、後のことは、一切考えない方が上達できると思います。

自分も含めて、多くのゴルファーを見てきた結論です。

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