分かりやすい表現の落とし穴

ゴルフ理論(技術編)

言葉に振り回される

全てのゴルファーは、少しでも上達したいと願っているわけですから、「こうすれば上手くなれる」という話には、興味が尽きないはずです。

ただ、このような話は言葉(文字)か、動画付きの言葉などで、自分のところに伝わってきます。

「ボールを打つ」という技術を理解して、自分の身につけようと作業をするわけです。

包丁でものを切るのも、同じく「技術」ですが、熟達した料理人が初心者に包丁の使い方を教えるとき、どのような教え方をするのでしょうか?

手取り足取りで教えることは無いように思います。

キャベツを千切りにしたり、刺身をうすくきれいな形に切りそろえていく、その時の包丁の動きを見ていると、なめらかであり、優雅さを感じます。

このような包丁の動きは、包丁を優雅に動かそうとしているのか、それとも刺身やキャベツを上手く切ろうとしているのか、どちらによって達成されるかと言えば、当然後者でしょう。

わかりやすい表現は、本質を見失う

「1軸か2軸か」とか「オンプレーンスイング」とか、どうでもいい話だと私は思います。

ボールを打とうとして、結果としてそのような打ち方(スイング)になることはあっても、それを目指してスイングすることは、だんだんとボールが正確に打てなくなる、すなわち変化(下手になる)していくプロゴルファーを多く見ることが出来ます。

多くのプロゴルファーの中に、ボールを打つ前に、テークバックの途中までクラブを上げ(たいていの場合はクラブの動きを目で追ってます)、そのあともう一度クラブをボールのところにセットしてからショットします。

昨年、4つのメジャートーナメントで全て上位に入ったリッキー・ファウラー選手がそのような動きをしていました。

初優勝した3年ぐらい前には、見られない動きでした。

そのような動きをして成績を落とした選手は大勢います。

コーチからアドバイスをもらってはじめたのでしょうが、このようなことをすると、徐々に時間をかけてショットの精度が落ちてきます。

プロアマを問いません。だんだんと、以前の自分ではなくなっていくのです。

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