タイガーウッズについて

わたしは、スポーツ科学を少しかじっていますので、現在のタイガーウッズの状態についての、私見を述べたいと思います。

1996年にプロに転向して、僅か8試合で2勝し、確か賞金ランキングも24位に入ってシード権を取りました。

そして翌年、マスターズトーナメントでは、ぶっちぎりの優勝を果たしましたが、そのときの印象は、あまりにも強烈でした。

タイガーのスウィングスピードは、ほかの選手のスピードとは全く違い、ほかの選手のスウィングがまるでスローモーションに見えたのは、私だけではないでしょう。

ところが、最近の試合でタイガーウッズを見ていると、特別に距離が出ている様にも見えませんし、スウィングスピードも、速いほうでしょうが格段に速いとはいえないようです。

また、方向性は、かなり難があると思います。

私は、タイガーがスウィングについて勘違いをしていると思っています。

1アマチュアの私が、こういうことを言えば、「お前は何様だと思っているのか」と憤慨される方もいると思いますが、彼のスウィングに関するコメントを聞いていると、首をかしげたくなることが時々あります。

本来のテークバックとは?

最近のタイガーは、テークバックの通り道がうまくいっていないので、ショットがブレるのだと言いますが、本来、テークバックは意識するものではないはずです。

テークバックは、ボールを打つための「反動」なのですから、「反動」を意識したら「反動」になりません。

皆さんも、調子のいいときは、バックスウィングのことはぜんぜん意識しないで、ボールを打っているのではないでしょか。

あと、もう1つ大きな勘違いは、テークバックの時、下半身を止めて、上半身だけで行っていますが、これも間違いだと思います。

下半身を止めて、上半身を動かせば、下半身は上半身と反対のほうへ動きます。

回転いすに腰掛けて、バックスウィングの方へ上半身を回してみてください。両膝は、フォロースルーのほうに動くはずです。

腕相撲をやればわかりますが、腕相撲をする瞬間に行うことは、腕をしっかりとロックして、体重をすばやく移動させて、相手の腕を倒そうとします。

つまり、大きなパワーを出すためには、腕の力ではなく、体重移動を利用していることがわかります。

デビュー当時は、下半身主導で素晴らしい動きをしていたタイガーですが、いまのままでは、メジャーはおろか普通の試合にも今年は勝てないと予想しています。

3月に勝ったマッチプレーだけの1勝に終わると考えています。(結果論では何でも言えますので)

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