クラブがスイングを磨いてくれる

ゴルフ理論(道具編)

ミスをハッキリ感じるクラブ

昔からある薄っぺらい2番アイアンと、ユーティリティを打ち比べると、ミスショットをしたときの感触が、かなり違っています。

ユーティリティの場合は、「少しトップ気味だな」という感じで、自分の中では「ややミスをしたな」という程度であるのに対して、2番アイアンでは、「してはいけないミスをしてしまった」という気持ちになります。

何故、自分の受け取り方がこんなに違うかと言えば、ナイスショットとミスショットの距離の差にあると思います。

ユーティリティでは、10から15ヤードぐらいの飛距離のロスに対して、2番アイアンでは20ヤードから30ヤード、下手をするとそれ以上の飛距離ロスになる可能性があります。

7番アイアンでショットするときは、多少のトップボールでもナイスショットと大きな飛距離の差が出ないので、何が何でもミスをしていけないという、2番アイアンでショットする時のような集中力は出ていないかもしれません。

2番アイアンを使うときは、絶対にミスは避けようという意識が、かなり働いているようです。

ボールの上がりやすいクラブ

1940年代や1950年代に作られたアイアンを見ると、今のクラブよりボールが上がりにくいと感じます。

クラブの進歩とは、より簡単にボールを上げる、と言い換えてもかまわないと思います。

サンドウエッジがよい例でしょう。

ソールが広くなって、我々アマチュアでも比較的簡単にボールを上げられるようになりました。

他人のミスショットを見ていると、ボールを上げようとして失敗しているのが、本当に良く分かります。

グリーンの手前に池でもあれば、ボールを上げたいという気持ちはよく分かりますが、ゴルフはボールを上げようとすればアッパーブローになり、ボールは上がりにくくなります。

アッパーブローつまりすくい打ちになると、コックが早くほどけるスイングになり、ヘッドスピードの低下、すなわち飛距離が落ちることになり、ますますボールが上がりにくくなります。

そして、さらにボールの上がりやすいクラブを求めて、悪い方の循環に陥りやすくなります。

ですから、どこかで歯止め、すなわち4番アイアンは絶対に打つのだ、としておかないと、結局は楽しいゴルフが出来なくなりますので、いいゴルフをしようと思えば、ちょっと我慢して難しめのクラブで練習して下さい。

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