スイングは物理の法則通りなのか

ゴルフ理論(考え方編)

ミート率

クラブは長ければ長いほどボールは飛ぶ、ということが成り立つ条件を考えてみましょう。

45インチのドライバーと、48インチのドライバーでショットをして、やはり48インチの方がかなり飛びます、という状態とはどのようなことでしょうか。

場所としては、ゴルフコースではなくて、かなり広いゴルフ練習場か、それに似たような場所で、5球か10球ショットをして、一番とんだものを計測する、このような状況ではないでしょうか。

この場合、失敗を考えなくて、1発の成功のみを考えればいいのであるから、大胆なスイングが可能となり、長いクラブを使う方がよい結果が出るでしょう。

ショットのミート率、または安定性というものは度外視されているといってよいでしょう。

ゴルフはスコアのみで競う競技なので、スコアに全く関係ないこのようなショットの仕方は、厳しい言い方をすれば、ゴルフの打ち方とは言えないかもしれません

心の作用

あるホールが、池の直ぐ向こうにグリーンがあり、そしてピンがグリーンの一番手前にあるとしたら、池の淵からピンまでの距離はそんなにありません。

5発か10発打って一番近いボールでニアピンを競うとしたら、池に落とすことも恐れずに、ぎりぎりを狙うでしょう。

しかしこれは、先ほど述べた飛ばしのコンテストと同じで、実際のプレーでは、こんなピンの狙い方をする人はいません。

スコアを競う競技であるので、大叩きを避けようとするのがゴルフです。

やはり、ミスは出来る限りしたくありません。

コースには、OBや池、バンカーなどが待ち構えているので、それを避けてショットしようとする、そのような心の作用が、色んな制約を加えているかもしれません。

前に紹介しましたが、フェアウェイの左右にハザードがあるホールで、46インチと44.5インチのドライバーでショットしてもらい、その時のヘッドスピードを計測したら、44.5インチのドライバーの方がヘッドスピードが上でした。

ミスを避けたいという「心の作用」が、長いクラブを使うときにブレーキをかけてしまうのでしょう。ルークドナルド選手が、43.75インチのドライバーを使用していることも参考になると思います。

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