ゴルフ理論(考え方編)
数字のとらえ方
ゴルフは、数字がよく登場するスポーツのようです。
写真の計測器で測定した、ボールの打ち出し角度が13度とか、バックスピン量が3700回転とか、そのような数字はそのまま受け入れても、何の問題もないですが、最近ではグリーンの中央までの距離や、フロントエッジまでの距離がGPSで正確に表示されます。
そこで得られる数字をどのように使うかが、今回のテーマです。
もしピンまでの距離が約168ヤードだとしましょう。
コースは打ち下ろしや、打ち上げ、そして風も吹いています。
例えボールとピンが全くフラットだとしても、ボールのライが左足上がりや、その逆の場合はフラットで打つ場合と距離に微妙な差が出てきます。
フラットの時よりも、弾道が高くなったり低くなったりするので、当然距離は変わってきます。
色んな条件を考え出すと、最初に表示された168ヤードという数字からだんだん離れていくはずです。
また、離れなくてはいけないはずです。
この数字から離れると言うことは、グリーン上でのボールからピンまでの距離感と似ているように思います。
仮にボールからピンまでの距離を12mという情報を得ても、大きく役に立つことはないでしょう。
感覚を磨く
GPSで距離を測定する器械を、発売されて間もなく購入しましたが、数回使った後にお客様に売ってしまいました。
恐らく、自分にとって、あまり役に立つものではなかったのでしょう。
例えばピンまで50ヤードぐらいのアプローチで、グリーンが少し打ち上げの場合、どのようにピンに寄せようかとすると、まさに感覚しかないはずです。
打ち上げをどのぐらい見るか、正確に数字では表せないと思います。
感覚に頼ってショットする、それが唯一の方法でしょう。
グリーン上で、パットする前に歩測して距離を測る人がいますが、私はその方法を人に勧めることはありません。
ゴルフをやっていて、よく感じることは、目標までの距離を「測る」のではなく、「感じる」ことが大事であると思うからです。