ゴルフ理論(技術編)
道具を選ぶ
写真のサンドウェッジは、向かって右側が私が今使っているウェッジで、左側は特に柔らかい砂に有効なサンドウェッジです。
昔、プロのトーナメントに行って道具を提供していたとき、柔らかい砂のコースで試合がある時は、左側のウェッジを試してもらうと、打ちやすいという意見が多く返ってきました。
トーナメント会場は、腕のいいゴルファー(プロ)が大勢いるので、良く実験をしていました。
柔らかい砂用のウェッジは、ヒールよりのトレーリングエッジが、右側のウェッジに比べて角が立っている、または出っ張っているのがわかると思います。
バンカーショットでは、フェースを開いてショットすることが多いので、その部分の抵抗を大きくすることが、エクスプロージョンショットでは重要と考え、このウェッジを作りました。
ヒール寄りとトゥ寄りのトレーリングエッジを削った(落とした)ウェッジが、バンカーにもアプローチにも良いと宣伝を見て、そのウェッジを購入したが、バンカーで上手くボールがでないと相談に来るお客様がいます。
ショップの横にあるバンカーで、自分のクラブと柔らかい砂用のウェッジを打ち比べると、差はすぐ感じられます。
道具の選択はショットに影響を与えるので、慎重に行いたいです。
ヘッドを砂にたたき込む、は悪いイメージ
テレビでやっているゴルフレッスンで、エクスプロージョンショットを解説していると、「しっかりと砂の中に打ち込んで」というのが殆どのような気がします。
「薄く、僅かな砂をとって下さい」と言う解説は聞いたことがありません。
ところが、バンカーショットの上手い人を見ていると、あまり多くの砂を取りません。
薄く砂をとった方が良い、と勧めると、直接ボールに当たったら怖いという人がいます。
その人が言う直接とは、ウェッジのリーディングエッジがボールに当たっていることをいい(俗に言うトップ)、クラブフェースにボールが当たっていることではないのです。
そして、クラブフェースにボールが当たれば、砂を取らなくてもボールは上がり、思ったほど遠くに飛ばないと思います。
練習でこの感覚をつかめば、今までのイメージとがらっと変わり、バンカーも簡単になり、ソールの形状やその機能を実感できるかもしれません。