よいスコアの出せる人、出せない人。

つまるところ、単純か否か

22歳のマッキロイ選手が、2位に大差をつけて全米オープンに優勝しました。

テレビを見ていて、爽快感を覚えたのは私だけでないでしょう。

プレー振りがまことにリズミカルで、これぞスポーツ、これぞゴルフという見本のような戦い方でした。

決断が速く、またその後、躊躇せずにボールをひっぱたきます(運ぶという表現は合わないように思います)。

パッティングにおいては、ラインを決めたら、素振りを一度もしないでいきなりボールを打ちます。

私の大好きなプレースタイルです。

多くの声援と期待を受けてプレーした、石川選手のプレー振りはマッキロイ選手と対照的でしょう。

ボールを打つ前に、テークバックの途中までスウィングを一度します。

そしてその後、実際にボールを打つのですが、過去に何度もメジャータイトルを獲った選手で、そのような動作を行うプレーヤーは1人もいません(タイガー・ウッズ選手は、数年前からそのような動作を始めましたが、デビュー当時や、メジャーに4連勝した時はしていませんでした)。

パッティングに関しても、石川選手のコメントは「パッティングのストロークが安定してきた」ということをよく口にしますが、素振りを一度もしないでパッティングするマッキロイ選手は、「ヘッドの動きを安定させよう」なんてことは、全く考えていないでしょう。

ボールを打つだけ、またはボールをカップに放り込むだけ、単純にそれだけでパッティングをしているはずです。

プロの大工さんが、釘を打つ前に、金槌で素振りをしないのと同じです。

長い間にわたって、どうやったらスポーツで強く(または上手く)なるのかを考えてきた私ですが、数年前から「単純に行うのが最善の方法」であると思うようになり、今では確信に代わったといってもよいでしょう。

マッキロイ選手には、今のプレースタイルをずっと続けてほしいと願います。

そうすれば、ゴルフ中継を見る楽しみが増えるからです。

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