振り切ったように見えるワケ
写真は、全米オープンで石川遼選手のドライバーショットのフォロースルーを写したものです。
少し分かりにくいかもしれませんが、首の筋肉は盛り上がり、表情は力いっぱいボールを叩いたという感じです。
凄い勢いで振り切っているように見えます。
だから、彼のようにボールを飛ばしたければ、思いっきり振りぬかなくてはいけない、といわれれば納得したくなります。
前にもここで書きましたが、意識的にフォロースローを大きくしたり、速く振ろうとすれば、ダウンスウィングでコックが速くリリースされ(俗に言うためのないスウィング)、インパクトのスピードは遅くなります。
プロの飛ばし屋のインパクトのヘッドスピードは、時速200Km/ぐらい出ていますので、あっという間にフィニッシュ近くまでヘッドが動きます。
フォロースルーが、速くて大きく見えるのは、インパクトのヘッドの速さが普通のアマチュアとは全然違うのです。
ゴルフショップをやっていると、「なんか飛ぶシャフトない?」とか「シャフトを長くしてみたいけど、どう思う?」とか、何とかして飛ばそうとする人が大勢見えます。
そういう人たちにボールを打ってもらうと、ほぼ例外なくフィニッシュまでしっかり振ろうとしています。
「フォロースルーを小さくしないと、ボールは飛びませんよ 」と言うと、「振りぬかないと飛ばないんじゃないの?」と驚かれる人が大半です。
つまり、振りぬくイコール飛ぶということに、全く疑問を持たず完全に信じていることです。
飛ばし屋といわれる人は、インパクトを速くする方法を身につけています。
結果として、フォロースルーは速くなりますが、インパクトを速くすることを考えないで、フォロースルーだけを速くすること意識してやれば、自分の意図とは反対に、飛距離はどんどん落ちてきます。
飛距離を伸ばしたいと考えている 皆様、どうやったらインパクトが速くなるか、一度考えてみてください。
いい答えが見つかるはずです。