ゴルフ理論(考え方編)
写真は、私の手書きで、あるショートコースを表したものです。写真の下の方がティーグランドで、グリーンの左手前にグラスバンカー、グリーン右は池があります。
ゴルフ畑に登場している佐藤丹美が、ある試合でプレーした内容を再現したいと思います。
写真にある1は、初日のピンの位置で、彼女は7番アイアンでティーショットをうち、左のクラスバンカーに入れました。
このグラスバンカーは、結構深いらしく、うまく寄せることが出来ずボギーとなりました。
続く2日目、2の位置がピンポジションで、同じく7番アイアンでティーショットを打ち、今度は右の池に入れてしまい、ダブルボギーを打ちました。
打つ前の心理状態を彼女に聞いたら、初日は「右の池がやだなぁ」、2日目は「右の池もいやだけど、左のグラスバンカーもいやだ」というものでした。
ここでの1つ目のミスは、いやな想像をしたら、絶対ショットしてはならないことです。
「想像は意思よりも強い」これを忘れてはいけません。
たった一つのミスショット
プロの場合、スタート前にはボールを打ちますから、その時に、今日のショットの状態が把握できるはずです。
彼女の場合は、ダウンスウィングで頭が下がって、クラブがインパクトの時、インサイドから入りすぎることがあり、フックボールや、ややこすったプッシュアウトのショットがよく出ます。
その日の調子は、絶好調ではなく、いつも通りだったらしいので、ややこすったショットで池に入るのは、当然といえば、当然のように思えます。
6番アイアンを手にして、写真の赤い部分を狙ったらどうでしょうか。
バーディーは取れないかもしれませんが、ダブルボギーを打つことは、まずないでしょう。
結局、この後スコアをくずして79ストロークになりましたが、ショップで彼女と、少し前の試合で70ストロークでラウンドしたときと、79のラウンドの時のゴルフの調子は違ったのかを聞きましたが、しばらく考えて、「あまり差がない」と答えました。
「どうやってプレーするか」とは、現在のゴルフの調子と、肉体および精神の状態を客観的に見て、致命的なミスをしないことだと思います。
同じような調子でも、スコアに大きな差が出ることは、ゴルフによくあることです。
そして、それはたった1発のミスショットから起こるものではないでしょうか。