インパクト

ゴルフ理論(道具編)

写真は、現在私が使っているクラブで、上が3番アイアン、下が4番アイアンです。

3番は、ポケットキャビティタイプで、ロフトが20度、4番はフラットバックタイプで、ロフトが24度です。

このクラブをでショットすると、3番アイアンのほうが高い弾道となります。

普通に考えると、不思議な気がしますが、不思議な現象は、すべてインパクトの瞬間に起こっているのです。

2つのクラブの1番の違いは、スウィートスポットで、3番アイアンの方が4番アイアンよりもかなり低くなっています。

ゴルフクラブは、スウィートスポットの上側でボールをヒットすると、縦方向のギア効果で、クラブフェースは上を向きます。

そうすると、ボールの飛び出し角度が高くなり、また、バックスピンは減少します。

逆に、スウィートスポットの下側でボールをヒットすると、同じく縦方向のギア効果で、フェースは下を向きます。

ボールの飛び出し角度は低くなりますが、バックスピンの量は多くなります。

例を挙げると、5番ウッドぐらいで、ややトップ気味のショットをすると、低く飛び出したボールが、浮くような、少し上昇するような弾道になったりします。

また、ラフの中にあるボールをショットするとき、ボールの下側を打つと、空中でボールが「ドロップ」した経験があると思いますが、それがスウィートスポットの上側で打ったときに起きる現象です。

インパクトの瞬間、つまりボールとクラブフェースが接触している時間は、1/2000秒といわれていますが、ドライバーでいうと、クラブヘッドが2センチちょっと動く間、フェースとボールがくっついているのです。

このわずかな時間に生じる、縦方向や横方向のギア効果をはじめとするクラブヘッドの動きが、ボールに複雑なスピンを与え、弾道となって私たちを喜ばしたり、悲しませたりするのです。

クラブを選ぶ時は、ロフトだけでなく、スウィートスポットの位置がわかると、より自分に合ったクラブが選べると思います。

(写真のポケットキャビティは、モデルをD-5と言い、近いうちにホームページにアップする予定です。)

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