ゴルフ理論(道具編)
ゴルフボールの直径は、1.68インチ、やく4cm2mmであります。
その半分は、2cm1mmですが、ボールの上下方向に2cmずれたれたら、大変なミスショットだということは、容易に想像できると思います。
それでは、どのぐらいのずれがあると、ミスショットと感じるのかを、私とプロの佐藤丹美で実験してみました。
アイアンクラブのフェースには、スコアラインすなわち溝がありますが、溝と溝の間隔は、おおよそ3mmぐらいです。
そして、フェースに感圧紙を貼ってショットするたびに、スコアライン何本分ずれたかを調べました。使用したクラブは、弊社のモデルのD-8で、私も佐藤丹美も現在使っているクラブです。
だいたい2人の感覚は一致していましたが、溝の幅1本か1本半ぐらいで、ナイスショットとハーフトップ気味のショットとなりました。
具体的にあらわすと、下から6本目の溝から下に向かって、ボールのマークが付いたのがナイスショットで、下から5本目か、4本目と5本目の間からボールマークが付くと、ハーフトップ気味のショットでした。
意識的にトップボールを打ってみて、溝3本ずれると、相当なトップボールという感じです。
仮に5番アイアンを使ってグリーンを狙った場合、溝1本か1本半ずれたら、グリーン手前のバンカーで、溝3本ずれたら、そのバンカーにさえ届かない、という感じでしょうか。
クラブのスウィートスポットの大きさを気にするゴルファーは多いし、スウィートスポットの大きさをアピールする宣伝も多くありますが、ノータッチでプレーしようとすれば、あまり大きなヘッドを必要ないように思えます。

写真のフラットバックの5番アイアンのフェースの大きさは、7cmから8cmぐらいあります。
アマチュアが使うには、ヘッドが小さすぎるということはないと思いますが、いかかでしょうか。(ただし、大きなヘッドが、構えた時の安心感につながれば、それは大事なことで、そのクラブを使う利点はあります。)