心が体に及ぼす影響
写真は、私のドライバーとショップで売っているゼクシオのドライバーです。
ゼクシオは、長さが45.75インチで、私のスチールシャフトがついているドライバーは、長さが44.25インチです。
ドライバーの長さが1.5インチ違えば、飛距離が大分違うように思えますが、どうも現実はそうでないようです。
この2,3ヶ月のことですが、2人のお客様がドライバーの長さを1.5インチ短くしました。
1人は、45.75インチから44.25インチへ、もう一人の人は45.0インチから43.5インチと短くしたのです。
そして、2人の口から出た言葉は、「全然距離は落ちていない」と「前より少し飛んでいるような気がする」でした。
飛距離を伸ばすために、シャフトを長くしようかと考えている人には、そんなことはあり得ない、と感じていることでしょうが、2人とも嘘を言っているようには、私には感じられませんでした。
45.75インチのクラブを短くしたお客様は、45.75インチのクラブを使ってショップの2階で計測しているので、44.25インチにしたあと同じように計測し、前回計測した数値を覚えているので、やはり以前よりヘッドスピードが少し早くなっていると言っておられました。
私がここで興味を持ったことは、ゴルフコースで飛距離が落ちない、または少し飛ぶような気がする、ということはあって当然のことと思っていますが、室内でショットしたものでも、飛距離が伸びる、またはヘッドスピードがアップするということです。
仕事柄、いろんな人とラウンドしますが、ドライバーよりもスプーンでティーショットしたほうが飛んでいることを、何度も目撃してきました。
フェアウェイが狭いことで、3番ウッドでティーショットしたその飛距離が、自分との飛距離の差を考えると、先ほど打ったドライバショットよりも飛んでいる、ということです。
たくさんのプレイヤーを見てきて当てはまること
フェアウェイが狭いので、ボールを曲げないために軽く打つ、つまり筋肉を軟らかく使えるので、ヘッドスピードは早くなります。
ドライバーで飛ばそうとして力めば、さっきの反対で筋肉は硬くなり、ヘッドスピードは遅くなります。
このクラブは曲がらないから安心して打てる、これも身体を軟らかく使えるので、ヘッドスピードは速くなるでしょう。
ドライバーの長さを短くするということは、飛距離よりも方向性を優先するということですから、力んでボールを打つ確立は当然減ると思います。
方向性を重視して、軽く打とうとすることがヘッドスピードを高めますので、シャフトを短くしても距離は落ちない、ということになります。
もう1つ、室内で打ってもスピードが落ちないのは何故でしょうか?
ゴルファーは、無意識のうちに、出来る限りフェースの芯でうとうとします。
長いクラブと短いクラブでは、当然短いクラブのほうが芯で打ちやすく、それは安心感につながり、またクラブが長いことにより、ヘッドをボールに「当てに行く」動作が生まれやすくなります。
このことが、身体を大きく使うことにブレーキをかけてしまうかもしれません。
このことは、2人のお客様の特別なケースではなく、長くこの仕事をしてきて、広く一般的に当てはまることと思います。