考え直すべきことがあるように感じます
今年の最後のメジャートーナメントが終わりましたが、後味の悪いというか、トーナメントを開催するにあたって、もう少ししっかりした準備が出来なかったのか、腑に落ちない点が多々ありました。
テレビ中継を見ていなかった人のために、もう一度状況を説明しましょう。
アメリカのダスティン・ジョンソン選手が、18番のティーショットで、ギャラリーのいる右のラフに打ち込みました。
そしてボールは、バンカーのような砂の上に止まったのです。
通常のバンカーと違うところは、普通はバンカー内にギャラリーが入って選手のプレーを見ないということです。
ジョンソン選手は、砂の所にソールしてからショットしました。
結果としては、そのホールでボギーとなり、他の2選手とプレーオフになるはずでしたが、バンカー内でソールしたことによるペナルティーとして、2打付加されプレーオフには入れなったのです。
主催するUSPGAのほうでは、出場する選手全員にルールを書いた紙を渡しているので、例えギャラリーが観戦している場所にある砂地であっても(当然足跡だらけでも)、バンカーと同じ扱いをするので、ショットする前に砂に触れたら2打罰がある、と裁定を下さすのは当然と主張するでしょう。
ここで私が感じたのは、ジョンソン選手が明らかに通常のバンカーとは違う砂地の上からショットしたのは、最終日の最終ホールが初めてではないのではないかということです。
コースのあちこちにそのような砂地があるわけですから、4日間では何回かプレーしている可能性は高いわけです。
画面に映し出されていなかったから、それまでは、ペナルティーがつかなかっただけ、ということになりそうです。
もう1つは、ギャラリーが踏んづけた砂地の上にあるボールを、バンカーと同じ扱いをすることに対して、選手の方からクレームがでていなかったようで、それも不思議な感じがします。
バンカー内で、足跡が均してないところにボールが止まったら、本当に最悪です。
確実に、1ストロークは損します。
選手の多くは、主催者から渡されている、ルールなどを書いたペーパーをしっかりと読んでいない、と指摘する人がいます。
確かに、アメリアのツアーを見ていると、ドロップをするにしても、毎回競技委員を呼んで、ドロップすべき場所を競技委員が指示を出している光景を目にします。
それを見るたびに、なんか過保護のように気がしてなりませんでした。
だから選手にしても、ルールがわからなければ競技委員を呼べば済むことという意識があるのではないでしょうか?
だから、その大会の特別なルールがあったとしても、それを見過ごす可能性は高いと思います。
競技委員を大勢用意すれば、それなりにコストのかかるでしょう。
考え直すべきことが、多くあるように思えます。