私の経歴②

トーナメントでの体験談を、思いつくままに述べてみましょう。

トーナメントプロに、アプローチウェッジやサンドウェッジを提供してましたが、平成8年から9年当時は、ブリジストンのJ’sのウェッジが流行しており、プロもアマも多くの人が使っていました。

J’sのウェッジの特徴は、ソール幅が広く、ダブルソールで、後方のソールのバウンス角は、かなりフラットになっていました。

当時流行していたので、女子プロの多くも、J’sタイプのウェッジをこちらに要求して来ました。

確か神戸周辺のトーナメントだったと思いますが、そのコースの砂は非常にやわらかいもので、ピンまでの距離が近いバンカーショットでは、ヘッドが砂に潜ってしまうと、弊社のウェッジを使用している女子プロの数人から相談がありました。

その当時では、私もすぐに答えれなかったので、会社に戻る高速道路を運転しながら思考錯誤していました。

そこで考え付いたのが、空気中を物体が移動するとき、速度が2倍になれば、抵抗は4倍になるということでした。

男子プロと女子プロでは、当然ヘッドスピードは違いますので、クラブヘッドが受ける砂の抵抗もかなり違うのではないかと打つことです。

それで、ダブルソールではなく、ノーマルのソールで、バウンス角を大き目のサンドウェッジを作り、トーナメントの練習ラウンドで試してもらったら、ヘッドは砂に潜らなくなり、またスピンもよくかかるようになりました。

私のところでは、当然ゴルフロボットのようなものはないので、クラブの性能を試したいときは、よくトーナメントにクラブを持っていき、プロに打ってもらいました。

その中でも、森口祐子さんは、ショットの正確さは抜群でした。

ドライバーで、スウィートスポットの位置をわずかに変えてあるクラブを試打してもらったとき、スウィートスポットの低い方のドライバーを指して、「このクラブは、ボールが少しドロップするね」と言いました。

これには、私も驚きました。

スウィートスポットの違いは、1mmぐらいの差しかないのですから。

あと、何人かの女子プロに打ってもらいましたが、「そんなに差はないのでは」と言う答えが大半でした。

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