製造物に感じる熱意
今年の2月に、平成15年度登録のホンダのフィットを中古で買いました。
先日、掃除機を使って車の中を掃除していて気づいたのですが、車に乗る人のことを考えて、細部まで心が行き届いているなという印象を強く受けました。
大人4人が楽に乗れる、床が低く作ってあり居住空間をしっかり確保してあり、「もの創り」の熱意を強く感じました。
燃費には驚かされます。
最近は、遠出をすることが多いのですが、ガソリンを補給した時燃費を計算すると、17.0Km/l、とか18.6Km/lという数字が出ます。
このガソリンの価格が高い時に、ガソリンを入れるのが楽しくなるという不思議な現象が起きています。
私も「もの創り」を少ししますが、いいアイデアが浮かんだ時に「形」に変えるというものなので、この日までに新しいものを完成しなくてはならない、というプレッシャーはありませんが、どんな製造物に対しても、時にはそのものを見ていると、作り手の熱意を感じることがあります。
このフィットは、去年の11月に6,7年ぶりにモデルチェンジされましたが、私が買った前のモデルと大きくは変わってないようです。
もちろん、室内がより広くなって快適性が向上し 、エンジンもパワーアップして、より速く走れるようになっているのですが、外見は大きく変わっていません。
大きく変わっていないモデルチェンジを、私は高く評価しています。
何故ならば、アイデアを絞り出して作ったものが、僅か数年ぐらいで全く新しい形のものになることが、私には不自然に感じられます。
ゴルフクラブ創りに対する考え方
ゴルフクラブを見ていても、「?」と思うものが多く見られます。
国内のメーカーで、数年前にアイアインのキャビティバックの面に、ひし形のような凹凸が施してあり、メーカーのコピーをみると、そのひし形の凹凸がパワーロスを防いでくれて、飛距離アップにつながるようなことが書いてありました。
そんなことがあるのかな?、と思っていましたが、そのメーカーはそのモデル以降、ひし形の凹凸は、どのモデルにも受け継がれていません。
少し誇張された表現が、やがてかなり誇張された表現になり、そのあとは「嘘」になってしまう、典型的パターンでしょう。
新しいものを作り続けなくてはいけないプレッシャーは、もの凄いものでしょうが、必ず「一線」は設けてもらいたいものです。
一般消費者は、製品に添付されている説明書きを信じて製品を購入するのですから、「一線」を越えないコピーをメーカーに希望したいものです。