イップス その3

店長の視点(AMATEUEISM)

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

写真は、私の父親が長く使っていたパターです。

オヤジは、日本グランドシニアに1回優勝し、中部のシニアの試合には、数多く優勝しています。

ショットも正確だったのですが、なんと言ってもパッティングが上手かったと思います。

一緒に競技に出ていた人に聞いても、パッティングの上手さに舌を巻いていたようですが、調子のよいときは、2mぐらいのパッティングを、かなりの確率できめていたように記憶しています。

これは、競争相手からすると、殆ど短いパットははずさない、という印象を持つのではないでしょうか。

距離”感”

パッティングのときパターを使用するのですが、この1本の道具で、数センチから30m以上の距離を打ち分けなければなしません。

ほかのクラブは、番手を変えればある程度距離を打ち分けることができますが、パッティングは自分ですべての距離をコントロールしなくてはいけません。

この点が、パッティングですごく重要なことだと考えています。

パッティングの距離感は、どうやって作られるのか色々考えましたが、それは「感覚」しかないのではないかという結論にたどり着きました。

それは、近くにあるゴミ箱に、丸めた紙くずをほかる場合、その距離感は、感覚しかないはずです。

決してバックスウィングの大きさで距離をきめているのではありません。

狙った距離に打てるパッティングの技術とは

また、人がパッティングするのを見ていると、3mを打つ時の倍の大きさのバックスウィングで、6mのパッティングをしていないことに気づきました。

特にショートパットは顕著で、カップまで30cmのパットと1mのパットでは、バックスウィングの大きさは、殆ど変わらないように見えます。

例えば、自分のボールの位置からカップの手前までアップヒルで、そして下りにかかったらすぐにカップがあるような状況では、本当に微妙な距離感が要求される、難しいパッティングです。

このパッティングを成功させるためには、パターフェースの芯でボールをストローク出来ることが、1つの条件と考えています。

何故かといえば、ゴルファーがパッティングして、ボールが転がる距離のイメージは、その人がジャストミートした距離を基準にイメージすると考えています。

もし、少し当たりの悪いパッティングを基準にイメージした場合、ジャストミートしてしまったら、ボールはカップを大きくオーバーする結果になります。

平成14年まで練習場を経営していましたが、パッティンググリーンがあり、お客さんたちは、よく小銭をかけてパットの勝負をしていました。

私がイップスで悩んでいる時、オヤジがお客さんとパットの勝負するのを何となく見ていて(いつもお客さんから、小銭を巻き上げていました)、インパクトの音が他の人と違って、いつも芯で打っていることに気がつきました。

前にも書きましたように、曲がるラインのパッティングでは、強すぎるとあまり曲がらずカップを過ぎてしまうし、弱ければカップの手前で曲がってしまいます。

たとえ狙った位置が正しくても、イメージした距離が打てなければ、カップにボールは沈みません。

狙った距離が打てるパッティング技術、すなわち常に芯で打てることが、絶対に不可欠だと考えています。

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