ゴルフ場

店長の視点(AMATEURISM)

ここ数年、ゴルフ場のプレー代が大変安くなり、ゴルフ場の経営も楽ではないでと思います。

かなり昔にオープンしたゴルフ場は、預託金の額もそれほど多くはなく、預託金の額より、マーケットでの売買価格が高ければ、預託金の返還請求をする人はいませんが、新しいゴルフ場は、マーケットでの売買価格が、預託金の数分の1、または、十数分の1というケースがあります。

このようなゴルフ場で、預託金の返還を請求されても、それに応じるだけの資力を持ったゴルフ場は多くはないでしょう。

そうなれば、「倒産」になることはやむを得ず、民事再生法などで、経営者が新しくなったりしますが、ここで問題なのは、新しい経営者によって、そのゴルフ場の将来が、大きく変わる可能性があります。

会員権の売買も私の仕事の1部ですが、普通の人より多く、また、少し早めにゴルフ場に関する情報が入ってきます。

倒産したゴルフ場を買う会社には、外資の投資会社、建築関係、金融関係などさまざまですが、中には、倒産したゴルフ場をたくさん買収している会社もあります。

私の会社は、4年前までゴルフ練習場を経営してましたが、よっぽど回りに競争相手がいないかぎり、ゴルフ場や、ゴルフ練習場など、高い利益が見込める商売ではないと思っています。

では、何故1つの会社が、次から次えと沢山のゴルフ場を買収するのでしょうか。

高い利益が見込めるゴルフ場は、倒産する可能性は低いので、買収するゴルフ場は、高い利益の見込めないゴルフ場のはずです。

ゴルフ場の在り方から外れた現実

今年の8月に、倒産して半年ぐらい前に経営者の変わったゴルフ場でプレーする機会かありました。

そのゴルフ場は、5,6年ぐらい前まで、ときどきプレーしていたので、コースの状態はよく覚えていましたが、8月にプレーした時に、コースの状態がひどく、少なからずショックを受け、また、変わり果てたコースを見て、悲しい気持ちにもなりました。

倒産したゴルフ場を沢山買収した会社の中には、年会費を従来の24,000円から、倍の48,000円に上げたり、インターネットで低料金でプレーできるビジターを沢山集め、1日に70組ちかくのお客さんを集めるところもあります。

70組近くもお客さんが入れば、ハーフ3時間、お昼の休憩は1時間半、後半のハーフも3時間ぐらいかかり、まったくゴルフをした気分にならないでしょう。つまり、今日プレーに来てもらってるお客さんのことなど何も考えず、いかに1円でも多く稼ぐか、守銭奴の発想です。

もし自分の所属しているゴルフ場が倒産して、今述べたような状態になったら、早く会員権を手放すのも、選択肢の1つに入れておいたほうがよいかもしれません。

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