ゴルフのうまくいく人、いかない人、その分かれ道は

店長の視点(AMATEURISM)

才能(センス)に大きな差はない

今までに、どれほどのゴルフをやっている人を、プロ、アマを問わず見てきたか、想像もつかない事ですが、今振り返ると、ゴルフが上手くなった人(当然プロを含む)、残念ながらうまく行っていない人を見ていると、センスとか、努力の差がどれほどの影響を与えているか、あまり関係ないように思うときがあります。

私の知っているプロの話を書きますが、その人がまだプロになる前、正月の元旦から、一人でゴルフ場の練習場でボールを打っていて、その事をそのゴルフ場の支配人から、「あいつはたいしたヤツで、必ずプロになる」と私に話してくれました。

その頃の正月の元旦は、スーパーもガソリンスタンドも全部休みで、町全体がひっそりとしていました。

誰もいない元日のゴルフ場で練習する事は、寂しくもあり、結構大変なことだったと思います。

その人は、後日プロになりましたが、トーナメントに出ることはあまり多くなく、そのうちにレッスンが中心の生活に変わっていきましたが、ある時レッスン中に、生徒に「アイアンで打ったとき、ターフは真っ直ぐ、目標方向に飛ばなくてはいけない」と説明していて、私はその言葉に疑問を感じていました。

トーナメントを見ていると、プロが打ったターフは左に飛んでいくのを何度も見ていたからです。

おかしな技術論

雑誌やテレビのレッスンを見ていると、不思議な「教え」が出てきます。

「ダウンスイングでは、右足を地面の中に向かって蹴るようにしなさい」なんて言うのがありますが、ゴルフのスイングの最中に、右足を地面に向かって蹴ることは不可能です。

上で述べたターフが目標方向に飛ぶことも、ナイスショットを打った時には起こりえません。

元旦から一生懸命練習していたプロが、自分の目標であるトーナメントで活躍できなかったのは、自分の身につけていた技術が、安定したスコアを出すことが出来ない技術だったと言えるかもしれません。

技術の話は、かなり閉鎖的なところがあって、他のプロが言っている話は、正面から否定することは殆ど無く、何となく認めて、お互いに深く入らない様なところがあります。

その事が、おかしな技術論が世間にずっと存在することになるのでしょう。

結局、ゴルフが上手くなった人は、「運良く」よいスコアが出る技術を身につけた、そういうことだと私は考えています。

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