今年もあと僅かになりましたが、予定としてあと2回、この四方山話をおくります。
そして、このコーナーの第2回に書いた「タイガー・ウッズついて」のなかで、タイガーは今年は3月のマッチプレーの優勝のみで、あとは勝てないと私が予測したことについてのコメントを、2回に分けて述べてみます。
以前のブログ記事はこちら↓↓
アメリカツアーの最終戦のツアーチャンピョンシップで、第3ラウンドが終わった時点でタイガーはトップにいましたが、最終日にグーセンに逆転されて2位タイに終わりました。
3日目のプレーを私はテレビで見ていましたが、その試合も優勝できないと感じていました。
そして、そのあと日本に来ましたが、フェニックスでも勝てないと思っていたのですが、私の予想が外れて、見事に優勝しました。
今年、タイガーが活躍できないと予測した理由を、2つ述べます。
データにも表れているタイガーの変化
1つ目。
タイガーが、インタビューを受けている中のコメントで、「バックスウィングにおいて、自分のイメージしたところと違うところを腕が通るので、うまくボールを打てない」ということを、時々言っていますし、また、ボールを打つ前のワッグルでさかんにテークバックを気にしています。
テークバックは「反動」であると私は考えていますので、バックスウィングを意識しているときは、ボールにジャストミートする確率は、減っていると思います。
皆さんも経験あると思いますが、バックスウィングのことが気になっているときは、調子が悪く、また、調子が良いときは、バックスウィングはぜんぜん気にならないのではないでしょうか。
2つ目。
現在はテークバックのスタートを、下半身を止めて、上半身でスタートさせていますが、デビューした当時は、下半身からスタートしていました。
下半身の動きを止めることは、筋肉の緊張につながります。
緊張は、筋肉を固くさせることになり、私は、スポーツにおける鉄則として、筋肉を柔らかく使うことが非常に重要だと考えていますから、デビュー当時にタイガーのスウィングからものすごく感じた、「しなやかさ」や「スウィングの切れ」は、昔ほどはないように見えます。
今のスウィングは、デビュー当時と比較すると、上半身に頼ったスウィングになっています。
これは、飛距離の低下と、方向性を損ないます。
USツアーの中から4選手の1997年と、2004年の飛距離とその順位を書いておきますので、参考にしてください。

この7年間で、いろいろな選手のデータを見ると、飛距離は約15ヤードほど伸びています。
タイガーも、距離はある程度伸びていますが、彼の場合は、7年前と現在では、体格に大きな差があります。
相対的に見れば、飛距離の低下があると言えるのではないでしょうか。
次回は、別の観点から見てみましょう。