上手(うまい)と下手(へた)は何故生まれるのか

店長の視点(AMATEURISM)

「私はゴルフが下手だ」とか、「あの人はゴルフが上手い」と言う会話は、日常的に聞かれるものです。

多くの人は、ゴルフを長くやっていればいるほど、それは生まれつきというか、または自分に与えられた才能だと思っているのでしょう。

「上手い」「下手」の原因を深く考えるゴルファーは少ないように思います。

このことを、ツアーに出ている女子プロゴルファーに当てはめて考えてみます。

賞金王になるプロの、年間平均ストロークは70.0ちょっと、賞金ランク40位で72.0ぐらい、賞金ランク80位で74.0ぐらいです。

賞金ランクのトップと、80位の選手で、4ストロークしか違わないのかと思う人は多いのではないでしょうか。

この4ストロークがどこから生まれてくるか、これは技術の本質を探るために、深く考察しなくてはならないものです。

25年以上前、弊社のクラブを使っている女子プロがかなりいましたので、トーナメントに赴き、練習ラウンドには、一緒にコースを歩きました。

ある女子プロのプレーを見ていて、彼女がシード権がとれずに、3試合に2試合ぐらい予選落ちをする選手だとします。

彼女のグリーン回りからのアプローチショットを見ていて、ボールのライもよく、カップ周辺も傾斜が弱く、50cmまたはそれ以下に寄せたいアプローチショットを、1mぐらいにしか寄せられないとします。

50cm未満でしたら、試合の緊張した場面でも、外すことは殆どないと思いますが、1mは時には外れることがあるかもしれません。

また、フォロースルーを髙くとる選手がいますが、こういうスイングをすると、ロングショットが時々、右や左に曲がります。

やはり、ショットが曲がれば、ボギーやそれ以上のスコアになる可能性が増えます。

ゴルフは陸上競技などと違い、一つのプレーに対して、タイムや距離など、明確な結果が出るものでは無く、1つのプレーが自分の出すストロークに、どれぐらい貢献しているかはハッキリと分かりません。

自分の技術のどこを改善すれば「上達」出来るのかを、ハッキリ掴むことは極めて難しいと言えます。

技術の足らないところを明確に指摘することが出来、正しい練習方法を教えてくれる人がいて、初めて「上達」出来ると言えます。

上手い人は、上手く打てる技術を身につけており、そうでない人は、上手く打てない技術を身につけているのであって、才能などと言った、どうしようもないことではないと言うことです。

それを理解していただければ、少し前進すると思います。

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