ルーク・ドナルド選手

店長の視点(AMATEURISM)

今年のダンロップフェニックストーナメントで見せた彼のプレー振りは、格の違いであったようです。

449ホール、3パットなし。

彼の記録した、449ホール3パットなしというのは、約25ラウンド3パットなしということですが、平らなグリーンばかりでやっても、2ラウンド、3ラウンド3パットなし、というだけでも大変な事だと思います。

トーナメントの行われるコースは、グリーンが相当難しいはずなので、信じられない記録です。

彼に続く2番目の記録が、131ホール3パットなしなので、449ホールというのは驚異的です。

昨年、ルーク・ドナルド選手は、アメリカとヨーロッパツアーで、同時に賞金王になるという、素晴らしい快挙を成し遂げました。

出る試合のほぼ全てで、優勝または上位にいないと、達成できるものではないと思います。

パットが上手なだけではない

3パットしないということは、パットが打ちやすい所にボールを乗せていることです。

いくら名手でも、下りのラインで、しかも大きく曲がるラインでは、何回に1回は3パットは起こるはずです。

だから、グリーンを狙うアイアンショットが上手であると言えます。

そして、打ちやすいセカンドのポジションにボールを置けることは、ドライバーショットが上手ということになります。

彼のゴルフを見ていると、ピンをデッドに狙うのではなく、安全で、かつ出来る限り易しいパッティングラインを残すようにショットする、すなわち、致命的なミスを避けるゲームプランと、正確性を最優先したスイングを目指した不断の練習が、「本物のゴルフ」を作ったのでしょう。

今回、ずっーと彼のプレーをテレビで見ていた訳ではありません。

ドナルド選手かバーディーをとった時、ギャラリーの拍手に軽く右手を挙げて応えたように見えましたが、最終日の最終ホールで2メートルぐらいのバーディーパットを入れたときは、右手の拳でガッツポーズを作りギャラリーに応えていました。

ここに彼のプロ根性を見たように思います。

当日集まった大勢のギャラリーに喜んでもらうために、最高のプレーを披露しようとして、それが出来たときの彼の今までと違う、笑顔とガッツポーズが、観客のためにプレーするという姿勢を表しているように感じました。

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