実際に打ってみて驚きました
「CRAZY」とは、ゴルフのシャフトを作っている会社の名前です。
昨年あたりから、時々問い合わせのあるシャフトで、私自身としてはあまり気にも留めてませんでした。
そして、この会社の人が弊社を訪れた来たのが、7月の下旬だったでしょか。
仕事の内容を聞いていると、随分まじめにというか真剣に取り組んでいると感じました。
シャフトに関しては、良いといわれるものについては、随分試しました。
よく飛ぶと評判のものを試すと、何となく少し飛んでいるような気がすれけど、はっきりと「よく飛ぶな!」と感じるものはありませんでした。
タイトリストのボール「プロV1」をはじめて打ったときは、「これは飛ぶ!」と感じました。
だけどシャフトに関しては、そのような製品に出会ったことがなかったので、「どうせ変わらないだろう」と思っていました。
CRAZYのシャフトは、価格が58,000円とか75,000円とか相当高く、そんな高いシャフトはお客様にとてもすすめれないと思っていたので、よけい感心がなかったのでしょう。
1週間ほど前に、ドライバーにこのシャフトを付けて打ってみると、今までのシャフトとは違い、飛んでいくボールの弾道で飛距離が出るのが感じれるのです。
当然、飛距離は現在私が使用しているものと、10ヤード以上伸びでいます。
私の息子が野球をしているので、よく野球の上達についても考えます。
バッティングについては、どのようにしたらより強い打球が打てるのか、これは興味あることです。
剣の技にも、当たる瞬間に両手を絞るというのがあります。
そうしなければ、斬る事は出来ないということです。
剣先が、斬る対象に当たった瞬間、相手にも質量や堅さがあるので、剣先にも大きな抵抗が加わります。
その抵抗に負けないために、両腕を絞りそれに備えるのです。
最近では、ホームランを打った瞬間の映像を、ハイスピードカメラで写してくれますが、例えホームランを打った時でも、一瞬ではありますが、バットがボールに押されているのが見えます。
世界のホームラン王の、王貞治氏はインパクト時の両腕の絞りをよく強調されていました。
私も、インパクトのときに両腕を絞る練習をしましたが、最近では、ティーバッティングをした時のボールとバットが当たる音が変わってきました。
インパクト直後に、バットやクラブフェースがボールに押されると、その分だけ飛距離が低下するわけです。
なぜCRAZYのシャフトは飛ぶのか?
「CRAZY」のシャフトは、高弾性カーボンをシャフト全体に使用してあり、非常に堅く仕上がっています。
これが、インパクトの瞬間にシャフトがボールに押されるのを、かなり防いでいてくれるようで、これが飛距離アップにつながっているのでしょう。
また、トゥーダウン(インパクト時に、シャフトが下に折れ曲がる現象)が非常に少ないため、凄く振りやすく感じられます。
「CRAZY」の製品は、ウッド用で10種類ぐらいありますが、シャフトの色や模様は殆ど同じです。
私は、ここに本物を感じるのです。
この会社は、そんなに大きくありません。
シャフトの開発に関わっている人が何人いるかは知りませんが、そう多くはないはずです。
知恵を絞ってよい製品を作る、出来上がったときにはそんなに多くのエネルギーは、残ってないかもしれません。
そうなると、シャフトのデザインやカラーなど、そこに時間をかけれないかもしれません(デザインやカラーは言うまでもなく大事です)。
自分自身の経験からしても、中身に意識を集中すると、外見(色やデザイン)にはあまり感心が向きません。
良いものができたという満足感がそうさせるのかもしれません。
私は少し皮肉れているかもしれませんが、色やネジの位置や形が大きく変わると、視覚的に大きく変わったことをアピールしようとしているだけなのかなと、時々感じることがあります。