ゴルフ理論(道具編)
どのようなときに「打ちやすさ」を感じるのか
「このクラブは打ちやすいね」という会話はよく聞かれます。
ここで言う「打ちやすさ」とは、満足できる結果が出やすいと言うことを意味してると思います。
少しトップ気味に当たっても、ボールはそれなりに上がってくれて、また少しダフリ気味にショットしてもナイスショットに近い距離が出る、そのようなクラブが「打ちやすいクラブ」です。
写真は今私が使っているウッドですが、ソールに入っている斜めの溝が滑りやすくなっているので、お陰様で好評をいただいています。
今の季節ではなく、冬で芝が枯れているライから、このスライダーでショットした人に、「今のはナイスショットでしたか?」と聞くと、「はい」と答えられる。
ただし、その時は少しボールの手前からターフが取れているのが見えるにもかかわらず、本人がナイスショットと感じることが「打ちやすいクラブ」の特徴といえます。
少しダフッたにもかかわらず、ジャストミートと「錯覚」させるのが「打ちやすいクラブ」です。
「芯」に当たるように誘導してくれるクラブは存在しない
クラブの「芯」に当たるかどうかは、クラブはほぼ無関係で、完全にスイングの問題です。
フェアウェイにあるバンカーからミドルアイアンなどでフルショットする場合、ミスショット(特にダフる時)を助けてくれるクラブはないと言えます。
少しダフれば、飛距離はかなり落ちます。
我々アマチュアは当然ですが、トッププロでも時にはトップしたりダフッたりします。
私がクラブを創るとき、特に大事にするのがソールの形状です。
少しダフった時にジャストミートと「錯覚」させる、ソールが一番大きな役目を果たしていると考えます。
練習では難しいクラブを使ってスイングの精度を上げ、コースに行ったらミスショットをある程度カバーしてくれるクラブを選択する、これでもっとゴルフの腕を上げたいものです。