調子が悪いときの在り方
私が今使っている3番アイアンの写真で、上がポケットキャビティのクラブで、下がフラットバック(またはマッスルバック)のクラブですが、状況によりどちらかのクラブをキャディバッグに入れてコースに出かけます。
スペックは、どちらも38.5インチで、ロフトは20度と同じですが、弾道はポケットキャビティのほうがかなり高くなります。
このクラブを使い分ける理由は、3番アイアンの距離で、手前にハザードなどがあり、高い球を打ちたい時にはポケットキャビティのクラブを使い、そうでない時はフラットバックのクラブを使います。
ただし、調子の悪い時はポケットキャビティで、調子のいい時はフラットバックを使うという事は決してありません。
一般的には、フラットバックは難しいクラブで、キャビティバックは簡単なクラブ、と言われることはよくあります。
例えば、フラットバックとキャビティバックのアイアンを持っている人がいたとします。
「調子のよいときはフラットバックを使い、調子が悪くなるとキャビティバックを使う」という意見は、非常に的を得た意見のように聞こえますが、本当にそうでしょうか?
調子がよくなったり、悪くなるということは、ボールを打つという技術が常に動いている(変化している)ということなので、やさしいクラブを使うことによって、悪い方向に向かっている技術が、そこで止められるという保証は何もありません。
さらに悪くなることは、十分にありえることです。
我々アマチュアは、ゴルフに対する関わり方は千差万別で、仕事の付き合いでプレーするのは1年に2,3回という人もいれば、毎月月例競技などに参加して、少しでもハンディキャップを少なくして、より上のレベルで競技に参加したいという人もいます。
前者のような人は、技術の向上など殆ど興味がないかもしれませんが、後者の人は常に技術の向上に意識があると思います。
ボールを打つ技術が悪くなってきたら、よりやさしいクラブに替えても、事態はよい方向に向かうことは考えにくく、やはり今の自分の技術にとことん向き合うしか方法がないと思います。
不調の原因を探し出し、それを直す練習を続けるだけでしょう。
もう1つ言えることは、調子が悪くなり始めたら、早い時期に治せば直すほど、調子が元に戻るのも早いといえると思います。
それから考えると、ナイスショット、ミスショットがはっきり出るクラブのほうが、自分の技術をよい状態に保つにはよいといえるかもしれません。