スコアラインはバックスピンを生み出すものではない?
弊社ウェッジの宣伝に、初めて動画をホームページに入れてみました。
撮影は、日本ラインゴルフ倶楽部の練習場で行いました。
バンカーやアプローチショットなどでき、アプローチショットなどは最高100ヤード近くのショットが芝生のうえから打てる、素晴らしい施設です。
撮影前に、グリーンの色んな方向からアプローチをしてみたのですが、グリーンの奥から打ったほうがよくスピンがかかるのです。
つまり、実際にショットした方向から、グリーンの奥の方へ少し下っているような感じです。
そして、グリーン面が傷まないように、かなりグリーンが硬くなっていました。
映像としては、スピンのきいたボールの転がりがいいわけですから、よりスピンのかかる写真のクラブを使って撮影を行ったのです。
写真のウェッジはスコアライン(フェースにある溝)がありません。
これは、お客様に溝がスピンをかけるのではないことを体感してもらうために、あえて作ったクラブです。
5番アイアンより7番アイアンの方がスピンがかかるのは、7番アイアンの方が傾斜が強いため、インパクトした瞬間にボールがフェースの上の方に駆け上がる量が増えるからです。
そして、ボールがフェースの上を駆け上がるためには、フェースが滑りやすい状態ではダメということです。
すなわち、ボールがフェースの上方向に駆け上がるためにはフェースとボールの「摩擦」が必要です。
溝の中は空間ですから、そこには「摩擦」はありません。
角溝のようなウェッジでショットした時、ボールの表面が削り取られて、スコアラインにボールのカバーの一部が付着することがありますが、それはスピンがよくかかっていることを示すのではなく、逆にスピンの量が減っていることを示すものです。
りんごの皮をむく時、皮がうまくむける時はりんごは動かず、ナイフが皮をむいて行くのです。
ボールの表面が削られるのは、ボールが回転していない、または、回転の量が少ない時におきますから、スピン量は当然減ります。
写真のようなスコアラインのないクラブでは、ボールの表面を削り取ることは絶対にありませんので、ボールと芝生に水分がなければ、一番スピンを生み出すクラブといえます。
納得できない方は、大勢見えると思いますが、興味のある方には写真のウェッジを貸し出すことも出来ます。
また、来年からこのウェッジも、製品として売り出す予定ですので、試してみて下さい。