コースの試打で分かること

ゴルフ理論(道具編)

クラブの重さと抵抗

今から10年ほど前でしょうか、欧米のツアープロがウエッジに重いシャフトを入れている、そしてその理由がグリーン回りの深いラフに負けないようにする、と言う話を聞いて、なるほどと納得して、私もコースで実験することにしました。

ただ、私が実験しようと思ったのは、ウエッジではなく7番アイアンでした。

何故7番アイアンにしたかといえば、ラフの抵抗とシャフトの重さの関係を、より鮮明に感じたいと思ったからです。

そしてコースで試したクラブは、メーカーの試打クラブで、ヘッドはキャビティ、シャフトは軽量カーボンが装着したものと、軽量スチールが装着したもの、そして自分が使用しているフラットバックにダイナミックゴールドS200のクラブです。

ボールが3分の2ぐらい隠れるラフから、最初は自分のクラブでショットし、次に軽量カーボンのキャビティでショットしました。

シャフト重量の差は60gちょっとですが、ヘッド形状の差もあり、率直な感想として、この軽いクラブはラフでは使えないな、というものでした。

打ち比べて初めて分かるもの

私は出来る限りコースで色んなクラブを試打するようにしています。

何故そうするかと言えば、世間一般に言われていることや、先入観でクラブの善し悪しを決めつけたくないからです。

軽量カーボンのキャビティバックアイアンだけを使っていれば、ラフからショットした場合「ラフの抵抗はこんなものか」と感じるだけですが、同じようなライから、ヘッド形状やシャフトの違うクラブでショットすれば、もし差があるならば、はっきりと感じることが出来るはずです。

この体験は、非常に大事なもので、これからのクラブを選ぶ場合の判断基準になっていくでしょう。

1ストロークでも少ないスコアでプレーしたい、というのは全てのゴルファーの思いですが、今よりよいスイングにするというのは大変なことです。

練習をしなくてはいけませんし、またその練習そのものが正しい保証はありません。

軽量カーボンのサンドウエッジを使っている人が、バンカーで目玉になっているショットをする場合、そのシャフトをスチールシャフトに変えるだけで、結果が多少よくなる可能性は十分にあります。

私としては、より実践的な提案をしたいと、いつも思っています。

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