ぶれる!?

大切な心構え

ここで云う「ぶれる」とは、ショットがぶれることではなく、やっていることが『ぶれる』ことを言っています。

こちらから聞いているわけでもないのに、「スウィングのここが悪い』とか「あそこがダメだ」といってくる人がいます。

自分のゴルフの調子が悪いと、何となく耳を傾けたくなる時があります。

的を得たアドバイスならありがたいのですが、間違ったアドバイスをもらったら、結果は良くなることはありません。

DVDや本を買って、そこで云われているスウィングを練習してみます。

ところが思ったような結果がでなくて、「やはり、これは自分には合わない」と判断して、違うDVDや本を買って再び『研究』に取り組みます。

ところが、今度もまた結果が思わしくない、このような経験をした人は、自分も含めて、周りに大勢いるのではないでしょうか?

これをずっーと繰り返していくと、少し調子が悪くなると、「今と違うやり方を試そう」という気持ちが起きてきて、昨日までやってきたこと違うことをやり始めます。

そして、やがてそれが「習慣」のようになって、当たりが悪くなると次の方法、そしてまた次の方法と、それが際限なく続いていくのです。

これが、スランプを長期化させる原因となります。

半年や1年という期間ではなく、数年や10年以上同じ状態が続くのです。

そういう状態にいる人は、しばしば「分かった」「やっと分かった」という言葉を時々口にすることがあります。

分かったのであれば、その練習を続ければよいのに、人間であるから調子の悪い時もあるのが普通なのですが、調子が悪くなると違う方法を始めるという『癖』が身についてしまっているため、何の抵抗もなく、『分かった』はずの方法を捨ててしまいます。

そうすることによって、不調(それが今の実力かもしれませんが)がずっ-と続いていきます。

指導者に求められる在り方

私の野球部に所属していた下の息子が、2年生の秋のとき、やる気をなくしているのが感じられたので、何が上手くいかないのか話を聞いて、それから上手くなるために練習をしよう、ということで2人で始めました。

バッティングでは、インパクト直後に両腕を伸ばすように、ということと、最後までしっかり振り切る、この2つを教わって、それを実行しているので、ボールに上手く当たらないし、またボールに当たったとしても、遠くに飛ばない状態になっていました。

最初に、腕を伸ばしてはいけないことと、振り切ったらいけないことを、理屈で説明して、それから打てるためのバッティングフォームにするための練習を始めました。

結果から云えば、やってきたことは正しく、3年生の5月ぐらいからかなり打てるようになりました。

以前は、かするのが精一杯だったバッティングセンターの速球も、殆どのボールをセンター方面へライナーを連発するというまで変わりました。

練習を続けていく中で、バットの芯にボールが当たらない日が続くことがありました。

息子としては、この練習でいいのだろうかと思うし、私としても、いつになったら芯に当たるようになるんだろう、という不安がありましたが、私がここで『ぶれる』ことをすれば、絶対成功しないことは感じていましたので、同じ練習ですが、少し変化をつけて練習を繰り返していきました。

まず最初に何が正しい練習かを知ることは、意外と難しいことですが、もしそれが分かったら『ぶれず』に続ける、これしか上達する道はないのでしょう。

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