記憶と記録に残る選手

スポーツの本質

ハードディスクが壊れた影響で、今回も写真がありませんが、次回からは写真が載せれる予定です。

私はゴルフだけでなく、スポーツをすることが大変好きですが、スポーツ観戦も大好きです。

テレビなどを見ていると、「記録よりも記憶にのこる選手」と表現されることがありますが、記録を残し、そして人々の記憶に長く残る選手も、多くはありませんが存在します。

前回に書きました、フィギュアスケートの荒川選手は、その1人ではないでしょうか。

彼女は、金メダリストとして記録に残りますが、彼女のトリノでの演技は、多くの人の記憶に残るはずです。

今では流行語になっている「イナバウワァー」は、演技の得点に加算されないにもかかわらず、フリーのプログラムに入れたその彼女の「志」の高さに心を揺さぶられます。

出場している選手は、誰もが金メダルがほしいのは当然のことですが、荒川選手自身が今まで積み重ねてきた努力や、家族がしてくれたとてつもない支え、そういったものに応えるために、自分のできる最高の演技をしようとしたのでしょう。

彼女は、金メダルを取るということより、もっと高いところに心があったのかもしれません。

「魂」がこもっていること

私は、福岡ソフトバンクホークスのファンですが、チームの中心選手である松中信彦選手も、記録にも記憶にも残る選手ではないでしょうか。

2004年に、彼は3冠王になりましたが、シーズン終盤の彼のプレー態度を見て深い感銘を受けました。

9月の後半、すなわちシーズンの終盤に来て、松中選手の打率と打点は、2位を大きく引き離していて、ほぼタイトルを掌中に入れた状態でしたが、ホームラン数だけは、日本ハムのセギノール選手と同じ44本で並んでいました。

9月の終わりに、福岡ドームでホークスとファイターズの試合がありました。

ゲーム前に、城島捕手とピッチャーが松中選手のところに行き、セギノール選手と勝負するか相談をしたそうですが、松中選手は「勝負してくれ」と頼んだそうです。

最後まで、正々堂々と競い合いたい、見に来てくれたお客さんにがっかりさせるようなプレーは見せたくない、そう思ったかどうかはわかりませんが、ホークスのピッチャーはセギノール選手に真っ向勝負していました。

2ストライクから、セギノール選手にストレートボールを投げ込んでいましたが、ことごとく空振りの三振をしていたように記憶しています。

松中選手の心意気に応えるために、「魂」をこめてストレートを投げ込んだのでしょう。

斉藤和己投手が、セギノール選手を空振り三振にしとめたときの、恐ろしいほどの形相をしてガッツポーズした姿に、心からしびれました。

ゴルフでそんなシーンが見られることを期待しております。

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