スポーツの本質
野球は格闘技にあらず
数日前の高校野球での、大阪桐蔭と岐阜商業の試合で、最終回での出来事は非常に印象的でした。
大阪桐蔭は、甲子園での3連覇を目指しており、9回の裏、同点にすべく、大阪桐蔭のランナーがホームベースでキャチャーに体当たりをして、その直後、キャッチャーのミットからボールがこぼれました。
メジャーリーグでは、おそらくセーフのジャッジが下されるでしょうが、主審はランナーの守備妨害を宣告して、ランナーがアウト、その瞬間に試合終了となり、大阪桐蔭の甲子園3連覇は消えました。
審判のナイスプレーに拍手を送りたいです。
選手の身の安全を第一にすべき
ホームベース上で、完全に間に合わないとみるや、セーフにすべくキャッチャーに体当たりをするプレーは、メジャリーグではよく見かけますが、これはスポーツの技術ではなく、単なるラフプレーで、そのスポーツの魅力を損なうものと、最近強く感じるようになりました。
ショー的なプロレスのような動きを取り入れると、一見プロらしいように見えますが、そのスポーツの本質からだんだん離れてしまうに私は感じます。
技術の劣っている者が、体格の良さを利用して点をもぎ取る、薄っぺらなスポーツに変化していく、と思います。
メジャーリグの低レベル化
今回のWBC(野球の国際試合)で、アメリカは決勝トーナメントに勝ち進めませんでしたが、力任せのスポーツに変えていった結果である、と私は考えているし、メジャーリーグのプレーに、輝きを感じません。
はっきりと年代は言えませんが、おそらく30年ぐらい前のメジャーリーグのプレーは、凄い運動能力と、それを土台にした高い技術を観客に見せていたように思います。
それがいつの間にか変わってしまったのでしょう。
国際試合があるからと行って、他の国に合わせる必要はなく、日本は自分たちで正しいと思ったルールを推し進めていけばよいと思います。
そうすれば、いつに日にかその正しさに理解を示す国が表れると思います。