店長の視点(AMATEURISM)
テレビ中継を見ていると、「今のショットは、上手すぎましたね」と解説者は言いますが、「うますぎる」とはどのようなショットのことをいうのでしょうか。
うますぎる、イコール、ミスショット
例えば、グリーンまわりのバンカーからショットして、ピンの手前1.5mぐらいでバックスピンがきいてボールが止まると、「うますぎる」ショットになっているようです。
「上手いショット」とは、直接カップインするか、またはワングリップぐらいに寄ることを言うのであって、うますぎるショットとは、単なるミスショットだと私は思います。
何故このような言葉が使われるようになったかを考えてみると、試合の解説をしている人はプロゴルファーですが、シニアの試合やレギュラーツアーでバリバリ活躍している人ではないはずです。
解説の仕事は、彼らにとって大事なものなのでしょう。
解説するにあたり、出場している選手から、いろんな情報(ネタ)をもらうことは大事でしょうから、選手とは敵対関係にあるのではなく、友好的の方が得でしょう。
緊張感のある解説がゲームをおもしろくする
昔、青木功プロが解説をしているときのことですが、ラウンドレポーターをしているあるプロが、試合に出ているあるプロの肋骨にひびが入っている話を2、3度したとき、青木プロは「コースに来たということは、ゴルフが出来る身体だから、そんなことは関係ない」と話を遮りました。
選手にこびてなく、プロゴルファーとしての厳しい自覚から生まれた言葉なのでしょうが、その言葉を聞いたことによって、私自身、随分緊張感を持ってテレビを見ることが出来、トーナメント中継がよりおもしろく感じました。
このような解説を望んでいる人は、結構多いのではないでしょうか。