欠点も固まれば長所である、は真実か?

店長の視点(AMATEURISM)

「オーソドックス」を目指せば、上達するか?

ゴルフのレッスン書や、DVDやテレビのレッスン番組を見てると、基本はこうであって、こうやってスイングして下さい、と説明しています。

その様な内容のものを見たりすると、特に初心者の人は、何も分からないので、言われたことを忠実に守ることが上手くなる秘訣だと思うのは、自然なことで、かなりの割合の人が実践していると思います。

もし、写真のジョン・デーリーのように、トップオブスイングで大きく右脇が空いていたら、指導する人に治されるかもしれないし、右脇が空いているトップスイングで、ショットが曲がったとしたら、「右脇が空いているから、ショットが曲がるんだ」とアドバイスをする人は、山ほどいるでしょう。

しかし、ミスショットの原因が右脇にあると指摘する人は、ジョン・デーリーに対しては絶対しないはずです。

彼は、メジャートーナメントに2回も勝っているからでしょう。

私は良く思うのですが、もし誰かにアドバイスするときは、同じことをトッププロに対しても言えることで無ければ、それはすべきではないと考えています。

自分より下手な人にはアドバイスできるけど、自分より上手い人には出来ない、というのは無責任な行動と思います。

プロの試合で何回も優勝している選手を、出来る限り偏りのない「眼」で見ると、結構「非オーソドックス」な打ち方をする人探すことは、さほど難しくないのでは、と思います。

トッププレーヤーだからという先入観でスイングを見るから、「非オーソドックス」を見つけられないのでしょう

スポーツのやり方とは

人間の身体には、かなり個性があります。

例えば脚をみても、内股の人もいれば、O脚の人もいます。

関節の形も、かなり個人差があるようです。

であるのに、決められた形に持って行こうとするのは、「個性」を無視した指導方法であり、偶然その方法に合った「個性」を持った人にのみが上達できるということになるのでしょう。

つまり、多くの指導者は「個性」の認識が欠如しているようです。

「個性」の存在を認識できる指導者とは、「技術の本質」を深く理解していることが必要条件なのでしょう。

写真のジョン・デーリーのスイングを見ると、当然ながらダウンスイングでは、右脇は空いていません。

トッププレーヤーとしての、普通のダウンスイングです。

彼のトップスイングとダウンスイングを比較すると、かなり違和感を覚えます。

トップスイングは「非オーソドックス」なのに対して、ダウンスイングは「オーソドックス」だからです。

現在、普通に行われているレッスンは、「個性」を「矯正」して、自分の持っているパワーを最大限に発揮できないようなものが多いようです。

打ち方でも、投げ方でも、「躍動感」を感じる動きが大事であると思います。

スポーツは、楽しくやった方が良いに決まっているので、「個性」を重視して指導であり、練習方法であることが望ましいと私は考えます。

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