ヒールアップ

今週、千葉県で行われた女子プロの試合に、宮里藍選手が欠場しました。

腰の張りや、肩、首辺りに痛みがあると、新聞には書いてありましたが、彼女は、昨年も同じよう状態になって、試合を欠場していました。

毎週、5日から6日ゴルフをするので、体を痛めるのは無理もありません。

メジャートーナメントに何度も勝っているスペインのセベ・バレステロス選手の名前を覚えている人は多いでしょう。

また、最近ゴルフ殿堂入りを果たした、岡本綾子選手も有名な選手ですが、この二人は、現役時代に腰を痛めています。

そして、宮里選手も含めて、3人は、トップオブスウィングで左足をヒールアップしていません。

なぜヒールアップをするのか

骨盤と腰椎(背骨の下の方)は、約17度ぐらいしかひねることが出来ないそうです。

トップオブスウィングでは、体が右方向に回転していきますが、この時、左足を地面に付けて踏ん張ると、腰にストレスがかかると思います。

こちらの写真を見てください。

宮里選手のものですが、一番左と、真ん中の写真の、彼女の左スパイクを見てもらうと、つま先部分が少し浮いています。

これは、体全体が右方向に動こうとしている時、左の踵を地面につけようとすれば、このようにつま先が浮きます。

実験すれば、すぐにわかります。

過去にも、腰を痛めた選手は大勢いますが、ヒールアップしていない人が大半のようです。

最近は、ヒールアップしない人が多くなっているみたいですが、これは雑誌などに、体の大きな欧米の選手がヒールアップを抑えているスウィングしているので、その記事を読んだ人が真似ているからなのでしょうが、ヒールアップを抑えると、飛距離の低下を招く恐れがあります。

野球選手がバットを振る時、ほぼ全員がヒールアップというより、前足を高く上げてスウィングしています。

これは、ゴルフクラブより、バットのほうが約3倍重いので、大きなパワーを出すために、足を積極的に使っているのです。

上の写真では、少しわかりづらいかもしれませんが、宮里選手も(本人は無意識でしょうが)ヒールアップをしています。

それは、一番右の写真を見ると、左2つの写真の左足のスパイクの向きと少し違います。

つまり、一番右の写真の左のスパイクは、やや踵を目標方向に踏み込んだ形になっています。

小さな体でロングドライブを放つ宮里選手ですので、ダウンスウィングの直前に、左踵を少し地面から離して、そして力強く踏み込んでパワーをボールに伝えているのでしょう。

早く元気な姿で、フィールドに戻ってくることを望んでいます。

タイトルとURLをコピーしました