ゴルフは、ボールを止めるゲーム(後編)

ゴルフコースを見てわかるように、コースにはドッグレッグがあります。

もし、コースが全てまっすぐなら、ボールを遠くに飛ばした方が良いでしょうし、ドライバーも、ランがよく出る方が良いでしょう。

しかし、ドッグレッグのティーショットで大事なのは、次のセカンドショットが打ちやすいところにあると言うことです。

もし、ドッグレッグのティーショットが飛びすぎてしまい、ラフに入ったとすると、これは問題になるかもしれません。

特に、プロの試合では、グリーン面を固くして、そして速いグリーンに仕上げます。

フェアウェイからのショットであれば、スピンがよくかかるでしょうが、ラフからのショットであれば、多くのスピンをかけるのは難しいでしょう。

まして、グリーンの手前にハザードがあると、ラフからのショットは、グリーンの奥に行く可能性が高くなります。

280ヤード打つつもりでショットしたのが、ランが出すぎてしまい、290ヤード飛んだら、それはミスショットと同じことになります。

ですから、トッププロは、意図した距離の出るドライバーを選択します。

ドライビングレンジの練習をする理由

つぎは、ドライビングレンジでの練習について考えてみましょう。

大きな練習場にいくと、開放感もあって、とにかく思いっきり打ちたくなります。

白球が、大きな放物線を描いて飛んでいく光景は、ゾクゾクするものです。

しかし、ドライビングレンジで何のために練習をしているかといえば、練習ではなく、ただの「飛ばし合い」をしている人が、圧倒的に多いように思います。

調子が悪くなったので、スウィングを見てほしいと言う人の多くは、「振りすぎ」です。

5番アイアンでも、ものすごいフルショットです。

ゴルフで一番大事なことは、クラブフェースの芯でボールを打つことなのです。

それは、ドライバーからパターまで同じです。

パターの苦手な人は、フェースの芯でボールを打っていません。

このことは、このコーナーでいずれご説明します。

何のために練習するか

いくらヘッドスピードを上げても、フェースの芯に当たらなければ、距離は落ちます。

でも、そのことに気づいていない人が、かなりいるようです。

ダフッたり、トップ気味のショットを繰り返しているのに、またアドレスをすると、思いっきり振ってやる、と怖い形相になるのです。

昔、ジャンボ尾崎選手が、練習に一番適した練習場の距離は、50ヤードだということを、何かの雑誌で見たことがあります。

自分がスムースに動いて、ボールを打つと言う感覚を養うのが練習の目的だとしたら、50ヤードあれば、十分なのでしょう。

だったら、我々アマチュアは、50ヤードもいらないということでしょうか?

わたしは、5ヤードあれば十分と思っています。

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