思い込み

 「思い込み」という言葉を辞書で引くと、「深く信じ込む」「固く心に決める」という解説が出てきます。思い込んでる事柄に対して、本当なんだろうか、というような疑いの気持ちは持っていないのでしょう。思い込みは、日常生活でもよくあることですが、ゴルフに関しては日常生活よりもかなり多いようです。

 一般に人が楽しむスポーツで、ゴルフに関するメディア(雑誌、テレビ、You Tubeなど)は突出して多いようです。新しい道具に関する情報や、少しでもゴルフが上手くなるヒントが欲しい人が大勢いるのでしょう。だからそのような人たちの要求に応えられる情報を出せば、雑誌もよく売れるだろうし、最近では、You Tubeに色んな動画がアップされているようです(私はゴルフに関するYouTubeは殆ど見たことはありません)。

 ゴルフの雑誌は、月刊誌もあれば週刊誌もあります。週刊誌の中身(記事)を考える人は、本当に大変だとつくづく思います。ゴルフギアの方は、半年ぐらい待てば新しい製品が出ますので、その時に色んな記事は書けますが、打ち方に関する記事は、それが人目を引くためには、今まで誰も言ったことがないことを書くのがベストですが、新しい打ち方というものがそんなにあるわけではなく、普通の週刊誌の記事のかなりの部分はゴシップであるのはやむを得ないでしょう。話を作らないと、ページが埋まっていかないのです。

 写真は、向かって左側のアイアンのソールは、右側に比べてかなり広いのですが、俗にいう「易しい」ヘッド形状で、初心者にも勧められるクラブです。右側はフラットバックで、ソール幅が狭く、ヘッドも小ぶりで、多くのゴルファーは「難しいクラブ」と表現します。私がコースでプレーをし、フェアウエイからのショットを打とうとしたら、ボールは浅いディボットにあれば、私はソールの広いクラブを選びません。「難しい」からです。

 いつも6インチリプレースをしてラウンドしているならば、ソールの幅が広いアイアンで十分ですが、もう少し上達しようと思えば、ソールの広いアイアンが最適の道具とは言えません。ディボットだけでなく、クロスバンカーや、ラフ、傾斜のあるライから打つ場合、ソールの幅の狭さや、小ぶりなヘッドが打ち易いことが実感できるかもしれません。あと、フラットバックアイアンに装着されているシャフトは、ダイナミックゴールドという重いシャフトがついていることが多いので、10gや20g軽いシャフトを装着すると、打った感覚も変わると思います。思い込みを少し捨てて、コースという実践でより良いゴルフをするためには、どんな道具が良いか見直す必要があるかもしれません。

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