一流の感覚

スポーツの本質

今回は温故知新を休みまして、いろんなスポーツの一流 選手の言葉の意味を考えてみたいと思います。

最初に、写真の人物であるメジャーリーガーのイチロー選手の言葉を取り上げましょう。

イチロー選手のインタビューを聞いていると「感覚」という言葉をよく耳にしますが、数年前のある試合で、イチロー選手はベースの手前でワンバウンドするボールを打ってヒットにしました。

非常に珍しいケースなのですが、ボールがストライクかボールの判断、または、打つべきボールかそうではないのかを「選球眼」ではなくて、彼の感覚としては「選球体」であると言っていました。

来たボールを打つのかどうかは、身体の反応に任せるということでしょう。

実際のゲームでは、ピッチャーの投げたボールは0.5秒未満でホームベースまで来てしまうので、バットを上から振ろうとか考えていては、とても対応できないと思います。

頭で判断するのでなくて、身体が判断する、スポーツの真髄を表している言葉ではないでしょうか。

次は、ハンマー投げの室伏選手の言葉です。

彼の投擲フォームを見たことがある人もいるでしょうが、彼の身体はもの凄いスピードで回転してハンマーを投げます。

ある時、テレビのインタビューに、「ハンマーを投げる時は、身体の中心をゆっくり回す」と言ってましたが、どう見てもゆっくり回っているようには見えません。

また、彼が言っている「身体の中心」とは、具体的に腰であるとか、背骨であるとかではなくて、感覚的な「身体の中心」であると思います。

その中心をゆっくり回すことによって、先端にあるハンマーが加速されて、凄い飛距離を出すのでしょう。

最後は、野球の松井秀樹選手の言葉です。

プロに入ってから4,5年目の時、当時の監督であった長嶋監督からバッティングのアドバイスがあり、フォームを直して沢山のホームランをそのシーズンに打ちました。

シーズン終了後のテレビ番組で、「今まではバットを速く振ろうとしていたが、そうではなくて身体だけを回転する」打ち方に変えたのです。

そのシーズンでは、広島市民球場で場外ホームランを打つなど、ホームランの数だけではなく、飛距離も桁外れでした。

ただ、メジャーリーグに移ってから、フォームが少し変わったように、私の目には映ります。

私たちは日常、箸を使って食事をしていますが、箸で物をつかもうとするとき、箸の先に意識はないはずです。

ただつかもうとすれば、正確に箸でものをつかめます。

道具をしばらく使っていると、道具も身体の一部のように使いこなせるのが、人間に備わった素晴らしい能力の1つでしょう。

一流選手の話には、腕の先端の部分や、その先にある道具の話が殆どなく、身体の真ん中の話が多いのは、道具は身体の一部なので、そこに意識をおく必要はなく、人間の身体の中で一番力のある大きな筋肉の辺りを意識することによって、大きなパワーを外部に発揮できると言うことでしょう。

仕事柄多くの人のスウィングを見ますが、クラブヘッドの動きなどに気をとられている人に、調子のいい人は見ませんが、気持ちの良いナイスショットを打つためには、身体の中心に意識をおいたほうがいいようです。

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