指導

スポーツの本質

私のショップの2階の練習場は、ゴルフだけでなく、写真のように野球の練習もします。

野球の練習をするのは、私と、私の2人の息子です。

下の息子は、現在高校生で、硬式野球部に所属していますが、今は、レギュラーではなく、控えの選手になっているようです。

ですから、最近息子を見ていると、やる気をなくしているのがよく分かります。

彼が小学校の時、ソフトボールのチームに入って試合にも出ていましたが、優秀選手賞をもらったり、客観的に見ても、なかなかセンスのよい子供に見えました。

最近試合を見に行きましたが、ボールの投げ方も、バッティングフォームもよくありません。

ですから、最近は学校でどんな練習をしているのか、聞くようにしていますが、言葉はきついですが、まったくヒドイ練習をしているようです。

バッティングに関しては、「腕を伸ばせ」とくに「インパクトの前に腕を伸ばせ」というものです。

こんなことをしていては、バットにボールが当たっても、とても遠くに飛びませんし、腕を伸ばそうとする動きが目線をぶらすので、ボールをしっかり捕らえることが難しくなります。

このように間違ったことを監督やコーチが教えているのですが、ここでよく考えなくてはならないことは、間違ったことを教わり、それを真剣に一生懸命練習した生徒が下手になり、いい加減に練習していた生徒がそれほど下手にならない、すなわち、いい加減な生徒の方が「被害」が少ないのです。

ある女子プロを見ていても、同じようなことを思います。

彼女は数年前、賞金ランキングで3位ぐらいに入った選手ですが、今は、レギュラーツアーに出れなくて、ステップアップツアーなどにでていますが、彼女の成績を見ると、85とかそれに近い数字が並んでいます。

間違った「指導」を受け、それを身につけようと一生懸命練習すると、70ぐらいのスコアでプレーしていた人が、85のスコアでしかプレーできなくなるのです。

本当のことを教えてくれる「指導者」を見つけて、そこで練習しないと、一生懸命に取り組めば取り組むほど、結果は悪くなるという「悲劇」が待っているかもしれません。

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