ゴルフ理論(考え方編)
写真は、私がよく行く岐阜県美濃加茂市にある、法仙坊CCの17番ミドルホールです。
16番ホールまでいいプレーをしてきた人が、このホールで大きくスコアを崩すことがよくあります。
17番ホールとはどんなコースなのか
レギュラーティから350ヤードぐらいで、ホールとしてはほぼストレート、左側に見える池がグリーン手前に入り込んでいるので、グリーンを狙うショットは全て池越えになります。
写真からわかるかもしれませんが、フェアウェイは少し左に傾斜しており、右側にはバンカー、そしてその右はすぐにOBになっています。
ティーショット、セカンドショットとも気楽に打てるホールではありません。
挽回しようとするセカンドショットとは
ティーショットは、フェアウェイウッドやユーティリティを使う人が多く、セカンドは120〜150ヤードぐらい残ります。
しかし、ティーショットをミスすると、セカンドは170ヤードやそれ以上残ってしまいます。
池越えでこの距離を狙うことは、一般のマチュアにすればかなり難しいショットです。
16番ホールまで良いプレーをしてきた人は、ティーショットのミスを何とかカバーして、セカンドショットをグリーンオン、またはグリーンの近くにボールを運ぼうと考えるはずです。
前のホールまでのいいゴルフを台無しにしないためにも、起死回生のショットを望むのでしょう。
ミスショットの挽回は不可能と言い聞かせる
挽回を望むショットを打とうとしている人は、ほんの数分前にミスショットを打った人です。
いまショットの調子がよいかどうか聞かれれば、「絶好調です」とは答えれないのではないでしょうか。
確かに16番ホールまでは、よいプレーをしてきたのでしょう。
ホールによっては、ミスショットをしても、パーやバーディーさえとることが出来ます。
しかし、池越えのホールでは、ミスショットが結果オーライの、パーやバーディーになることはまずありません。
トップボールを打ったけど、上手く転がってピンに寄り、バーディーが取れることがあります。
その時は、ミスをした事なんて忘れてしまい、バーディーが取れた喜びしか残らないのでしょう。
「1つミスしたら、目標のスコアを一つずつ上げるのがゴルフ」と昔本で読みました。
その時は随分弱気だなと思ったのですが、今はそれがゴルフのやり方だと思えるようになりました。
ミスの挽回は不可能と考えるべきでしょう。
挽回しようという状況にある人とは、直前のショットで大きなミスを打った人だけです。