道具について思うこと

店長の視点(AMATEURISM)

写真は、今私が使っているサンドウェッジです。

ソールに2カ所キズが入っていますが、いずれもクリークに入ったボールを打ったときに出来た物です。

草の上にボールがのっているように見えたので、出来る限りクリーンに打ったつもりでしたが、草のすぐ下には石があり、変な音がしたので見たら、キズが入っていました。

クラブに出来たキズは思い出になります。

クラブが単なる道具でしたら、キズが思い出にならないと思います。

クラブが単なる道具なのか、それとも「情緒」なのか、人それぞれでいいと思いますが、メジャーでプレーしているイチロー選手は、自分のバットやグローブは、絶対人には触らせないそうです。

彼にとっとっては、単なる道具ではないのでしょう。

道具と身体の関係から考えても、単なる道具ではなく、情緒的な存在として扱った方がよいのかもしれません。

前にも紹介したように、人間は箸や、金槌や、野球のバット、ゴルフクラブなど、ある程度使っていると、その道具自体が身体の一部として使うことが出来るようになるそうです。

野球でホームランを打とうと思ったら、バットの芯か、その近くで打たなければなりませんが、もの凄い速さで飛んでくるボールを、バットの芯を意識しなくても、芯で打てるのは、バットが身体の一部として使えるからなのでしょう。

身体の一部であるならば、イチロー選手までとはいかなくても、大事に扱った方が、何かいいショットが打てるような気がします。

私もクラブを作っている人間として、自分の所で販売したクラブを、長く大事に使ってもらっているのを見ると、ホントに嬉しく感じます。

これからも、長く使っていただけるクラブを作っていくつもりです。

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