クラブ測定

ゴルフ理論(道具編)

写真は、ゴルフショップなどにおいてあるクラブ測定器で、ロフト角、ライ角、フェースプログレッションなどが測れます。

シャフト交換の相談に来られるお客様の中で、「ボールの弾道が高すぎるので、シャフトを代えたら何とかなるだろうか?」というものが結構ありますが、そのお客様のドライバーを見せてもらうと、たいていの場合、表示ロフトより実際のロフトがかなり多いことがよくあります。

実際にあった例で説明しますと、日本の大手メーカーのクラブで、そのクラブはよく売れているものですが、表示ロフトは8.5度、実際に測定したロフトは10度を少し超えていました。

スウィングを拝見したら、なかなかのハードヒッターで、ボールは上がり過ぎるだろうと感じました。

このケースの場合、シャフトを変えても、極端に弾道が低くなることは期待できません(ただし、スチールシャフトに変えて、シャフトの長さを短くすれば、弾道がかなり低くなります)。

アメリカの大手メーカーのクラブでも、このようなことはよくあります。

客観的なデータとして

今から10年以上前であれば、表示ロフトと、実際のロフトにかなり隔たりがあっても、しょうがないところはありました。

チタンの製造方法が色々研究され、どうしたら精度を上げ、またローコストで出来るのが、いろんな方法を試みたときです。

チタンの製造技術がかなり進歩した現在で、なぜ表示ロフトと、リアルロフトにかなりの差が出るのでしょうか。

大手メーカーであれば、契約しているプロに支払うお金、広告宣伝費など、多額の経費がかかるのでしょう。

また、メーカー同士の競争も激しいため、製造コストを少しでも下げる必要から、少しでも安く出来る方法、また、少しでも安く出来る場所を探すのは当然ですので、今のような状況は、ある程度今後とも続くと思います。

出来るのであれば、購入する際に、クラブを測定してもらうと、間違いのないクラブが手に入ると思います。

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