今回は、アイアンのロフト設定について考えましょう。
最初に、2つの例を示します。
例1は、最近日本で売られているアイアンセットの、平均的な番手とロフトのスペックです。
例2は、1970年ぐらいに売られていた、アメリカの製品のスペックです。
この頃の特徴として、ウェッジは2本しかなく、また、番手間のロフトは、4度となっています。
ここで注目すべきことは、例1の8番アイアンのロフトが36度で、例2の6番アイアンのロフトも36度です。
これは、ソールに刻印されている数字が、6か8といった単純な違いではないのです。
両方の例は、ロングアイアンが20度から始まって、SWが56度で終わっています。
しかし、例1のセットでは36度のクラブからSWまで5本なのに対し、例2のセットでは、6本になっています。
その結果、以下のような大きな違いが生じます。
どちらを選ぶべきか
一般男性がロフト36度の8番アイアンでの飛距離は130から140ヤードぐらいでしょう。
そして、平均的なアマチュアがピンに寄せられるの距離は、150から160ヤード以内ぐらいではないでしょうか。
ですから、平均的アマチュアゴルファーにとって、ピンに寄せられる確率が高いのは、ウェッジやショートアイアインを使う時でしょう。
ピンに寄るとは、方向だけではなく、当然距離も合わなくてはなりません。
例1のセットでは、36度のクラブからSWまで5本で距離を打ち分けるのに対して、例2では6本で打ち分けることになります。
結果は、言うまでもないでしょう。
次に、ロフトが32度と20度の間を見ると、例1は5本に対し、例2は4本です。
長距離のショットで、グリーンに乗せることは大変なことです。
ロングアイアンや、ミドルアイアンの本数がいくら多くても、実際に使い切ることは難しいのではないでしょうか?
私なら、迷わず例2のセットを選びます。